アイヌとカザフ(モンゴル)の刺しゅうが似ていておもしろい pic.twitter.com/gF8k2M56UF
— まこまこまこっちゃん (@mak_1410) 2023年5月25日
以前こういうツイートをした。北海道平取町のアイヌ資料館で見た模様と、モンゴルの土産物屋さんで買った小物入れのカザフ模様*1が似ている、という内容。どちらもチェーンステッチで、曲線の表現が似ているような。
これを覚えていたので、先週みんぱくに行ったときにアイヌとカザフのコーナーを見比べた。
やっぱり似ている! と思ったけど、違うものらしい。
帰ってからググっているときにヒットした、モンゴル西部のカザフ文化を研究されている方*2のブログに記述があった。
驚いたことに、日頃からいつもカザフ文様に触れているはずの彼らでも、いざ他の地域の曲線の文様を混ぜてみると、「これはカザフだ!」っていうんです。
アイヌもモンゴルも、特に意識せず、これもカザフだあれもカザフだ・・・
曲線で表しているものなら、なんでもカザフになりえるのかな?
でも中には、ちゃんと「カザフの文様」がわかってカザフの文様だけを指摘した人がいました。
それは私に刺繍を教えてくれた、アイナグルという人でした。アイナは、「似てる」とは言ったものの、「この部分が違う」とか「こういう曲がり方はない」とか、きちんと説明してくれました。
見る人が見ればわかると。
しかし共通する部分も多いし、現地の人でも見分けがつかないこともあったりして、地理的には遠く離れているけど、遠い過去には交流があったのかも……とか、そういう想像が膨らんで楽しい。
ここからは余談だけど、カザフ族の天幕は(キイズ・ウイ)というらしく、モンゴルのゲルに比べて天井が高い。
来月のモンゴル旅行では、カザフ文化も根強いバヤンウルギー県にも行く予定なので、模様もキイズ・ウイもしっかり見て来たい。