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踊る!ディスコ室町のギター

将棋アマ初段になった

将棋でアマチュア初段になった。*1

将棋に興味を持ったのは2020年の夏ごろだ。急にスタートした在宅勤務の合間に、藤井聡太の初タイトル(棋聖)獲得がかかった対局の中継を見たのがきっかけであった。将棋おもしろそうやん、おれもやりたい! と思って調べると、初心者はとりあえず初段を目標にするものらしかった。

まあ1年くらい頑張ったらなれるだろ〜と甘く見ていたが、しかし結果としてようやく初段にたどり着いた頃には3年半が経過し、藤井聡太はプロ将棋界のタイトルを独占して八冠になっていた。どうせ藤井が勝つだろうと思ってしまうので中継はあまり見なくなった。

将棋というゲームには運の要素が全く存在しないから、勝負には常に自分の実力が反映される。それが気に入ってハマっていたのだけど、逆にキツイところでもあった。1級まではわりと順調に昇級したものの、そこからはいつまでたっても上達しなくてキツかった。おれは何もかもアマ1級どまりの人間だ! とか思ってしまったのである。

自分は新しく何かを始めるときの飲み込みはけっこう早い方だと思っていたが、結局は将棋もアマ1級止まりだし、そういえば勉強も、ギターも、ライターとしても、なにもかもアマチュア1級くらいの実力しかない、プロはもちろん無理だし、ましてやアマチュア初段にさえなれない小手先だけの人間なのだ……とか思ってしまってヤバかった。振り返れば将棋の実力を人生に投影しすぎなのだが、ここ2年くらいはわりと真剣にそういうふうに考えていた。

しかしおれは初段になって、これはけっこうな自信になった。何事も1級から初段に上がるのがめんどくさいし時間がかかるのかもしれないが、これからはなんでも初段レベルまで頑張れる人間として、いろいろがんばっていこうと思います。それにしてもコロナ禍の初期に始めた趣味だったから、これがひとつの区切りになった感があって感慨深いなあ。

*1:正確には将棋ウォーズというネット対局サービスで初段というレベルに達したのであるが、これによって日本将棋連盟から初段の段位を認定してもらう権利を得たので、日本将棋連盟公認の初段といっても差し支えない(はず)。