songdelay

踊る!ディスコ室町のギター

パソコンにワインをこぼした方とかに読んでほしい

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バンドの作業がひとつ前に進んだ実感を噛みしめながら、たまにはワインでも飲むかと思った日曜日の晩。
不注意から、グラスに腕が当たってしまいました。


キーボードの隙間を通り、真っ赤なレッドウッド カベルネ・ソーヴィニヨン(カルディで安売りしていた赤ワインです)がパソコン内部に浸透していく絶望感。みなさんは感じたことがありますか。

2020年大活躍のノートブックだった

読んでいる方は「酔っ払って手が滑っちゃったんだな」と思うかもしれません。しかし、実際はひと口も飲んでいないワインをPCにぶちまけてしまいました。

シラフのまま酒をこぼし、シラフのまま、この緊急事態に対応しなければなりません。


なんでやねん、なんでやねん!と叫びながら、大急ぎで電源を落としました。精密機器は水濡れそれ自体よりも、その後の通電で命を落とすと聞いたことがありました。

キーボードのキーをひとつずつ取り外しては、パソコンが飲み込んでしまったワインを拭き取ります。

が、案の定かなり内部にまで水分が到達していたようで、拭いても拭いても、ティッシュペーパーは赤く染まる。どうやらこれは本格的によくないぞ、と感じはじめると、このパソコンと過ごした時間が思い出されます。


4月、緊急事態宣言が発令され、ステイホームが叫ばれたあの頃。いよいよ自宅で過ごす時間が長くなるぞ、と先を見越して、Apple公式サイトでMacbook Airを注文しました。

予想どおり、このタイミングで入手できたまずまずのスペックを有するPCは、このコロナ禍の乱世で大活躍してくれます。

始めはスマホアプリで書いていたこのブログの更新、モンゴル旅行の記録文、ZOOM飲み会、そしてデイリーポータルZ新人賞への応募、ライターとしての記事執筆…。自宅に引きこもって過ごしたこの1年、新しいパソコンは文字通り大活躍で、WEBライターとしての新しい景色を見せてくれました。
そして新しいMacbookは、デスクの上にちょこんと置いておくだけでも目に入るたびに気持ちを盛り上げてくれる存在でした。


そのパソコンをまさか、二度目の緊急事態宣言中に、ぶっ壊してしまうなんて。


ネットには役立つ情報しかない

使い倒していたこの1年を思い出していると、気分がどんどん沈みます。


こういうとき、まず、人間は慰めを求めます。優しい声をかけてもらいたい。

そう思っても、日曜日の遅い時間に連絡がつく友人もほとんどおらず、危機の中で撮影した渾身の写真(冒頭の画像です)をTwitterに投稿しても、いいねがポツポツとつくばかり。

誰かに優しく慰めてもらう案は、実現しそうにありません。


そこで、第二の選択肢が頭に浮かびます。
それは、同じような経験をした誰かの失敗談を読むこと。

似たような出来事がある、と知ることで、自分のミスを相対化することができます。なにもドジなのは自分だけではないと。これは、わりと簡単に叶いそうなアイデアに思えます。

なぜなら、インターネットがあるからです。
パソコンにワインをこぼしたとき、人はインターネットに「どうしよう」とか「オワタ」とか書くでしょう。そのオワタが読みたい!


しかし、いざiPhoneで検索をかけても、なかなかそういった情報には辿りつきません。

検索上位に出てくるのは、ガッチリとSEO対策を施したアフィリエイトブログばかりです。

「水没したMacを復活させる方法10選」、
「【令和最新】濡れたMacの電源はつけないで!」、
「修理方法は?費用は?調べてみました!」。


この検索結果を見て、悲しくなりました。

Googleアドセンスに支配されたインターネットの海は、同じようなマヌケなエピソードを読んだり、誰かのオワタを聞いて自分のオワタをその隣に並べたりさせてはくれないようでした。


いま自分に必要なのは現実的な話ではなく、自分の痛みと誰かの痛みを混ぜ合わせて、薄めることです。水没による故障がApple Careのサポート対象外であることを教えてくれるのは、もう少しあとにしていただきたい。

そう思い、壊れたパソコンのかたわら、iPhoneはてなブログアプリを駆ってこの文章をお届けしました。



そう、この文章は、パソコンにワインやコーヒーやコカコーラをぶっかけてしまったあなたにこそ読んでいただきたいんです。

このエントリからは、修理にかかる費用や時間などの、いわゆる役に立つ情報は得られません。


しかし、たった今パソコンをぶっ壊してしまったあなたに、ひとりじゃないんですよ…と、そっと手を差し伸べることはできます。

原因を考えても、自分を責めてしまうだけです。だって明らかにコタツの上を片付けていなかったのが悪いんですから。



マジで困った

困った。毎日パソコンに向かっていたのに、急にスマートフォンだけがインターネットと執筆の手段になってしまった。
じっくり腰を据えて複数タブやウインドウを並行にこなせるPCが弥生時代だとすれば、スマホオンリーの暮らしは狩猟採集生活だ。この2500字のエントリをフリック入力で書くのは骨が折れました。


一晩あけて、とにかく急いでPC環境を復旧せねばヤバイと焦りまくっている。次の記事どうやって書けばええんや。
今日は残業のせいで行けなかったけど、明日には修理の見積もりをしてもらいに行きます。



そんなこんなで、いま大変困っています。

修理で済むにしても買い替えになるにしても、身を切るような出費は避けられません。見積もりだけで5000円…


そこで、もしAmazonで買い物する予定がありましたら、以下リンクからアマゾンに入っていただけますと、紹介料的なものが私に入りますので、大変たすかります。

パソコン買ってくれと言うわけではないので!もしよかったら…!よろしくお願いします…!



*1

*1:文章の勢いを優先するあまり、Twitterではいいねが付くだけだった…と書きましたが、DPZの先輩ライター米田梅子さんからはとても的確なアドバイスをたくさんいただきました。ありがとうございました…!

年末年始に読んだ本たち

やっとの思いで仕事を納めたかと思ったら、もうサンガニチも終わりである。あけましておめでとうございます。

 

年末年始は、なんやかんや思うところもありながらだったけど、結局は大阪の実家に帰った。

15歳になった柴犬がボケてしまって夜鳴き・粗相が大変だった以外は、やっぱり居心地がよくて、久しぶりに仕事とかコロナのことを心配せず、リラックスして過ごすことができたような気がする。

 

さらに今年は初詣や親戚への挨拶も省略して引きこもっていたので、読書が捗りまくった。毎年、本を持って帰っては読まずにUターンしているが、今年は3冊読めました。

長らくブログも更新してなかったので*1、リハビリがてら記録しておこうと思います。

 

 

・・・・・・・

 

うつ病九段(先崎学

プロ棋士先崎学九段が、うつ病を患ってから復帰するまを綴った手記。

去年将棋にハマったにわかファンながら、「3月のライオン」のコラムやYouTubeで見る映像などから、先崎九段には”豪快で明るい人”みたいなイメージがあった。

学生時代に心理学を学んだので、この病気に性格は関係ないとわかっているはずだけど、それでも”豪快で明るい人”がうつ病になって苦しんでしまう様子は、読んでいて驚きと、苦しさがあった。脳機能が普段と変わってしまって、いつもなら1秒で解いてしまう7手詰めの詰将棋すら解けなくなったという具体的なエピソードが衝撃だ。

エピソードは重たくてつらいけど、先崎九段の文章は軽快で、最後は病気も快方にむかうので、読後感はさわやかだった。

年末にNHKでドラマになっていたらしく(羽生役のナイツ土屋が似てて笑った)*2、これもチェックしたい。

 

 

 

○ぼくは猟師になった(千松信也)

ぼくは猟師になった

ぼくは猟師になった

 

 

去年の後半、デイリーポータルZでこーだいさんの記事を読んで、急に狩猟が身近になった。

dailyportalz.jp

本題はデカい肉を焼いて食べることにあるんだけど(素晴らしい記事だ)、京都でも=都市に近い山でも、シカって獲っていいんだ!と思って、自分のなかでは発見だった。しかも簡単に獲れるらしい。

僕が住んでいるマンションの裏山にもシカがたくさんいる。たまに見かけては、かわいいなーくらいに思っていたけど、そうか、あいつら食えるのか。まじか。

 

それで京都の狩猟事情について調べているうち、必然的にたどり着いたのが千松さんだった。

大学寮でのシカ肉パーティー、会社員として働きながらの猟師、京都市内で獲るシカやイノシシ…、自分にとっては、どれも「そんなんアリか!」と思ってしまうような内容で、目からウロコを落としながら読んだ。

 

モンゴルでは遊牧民が羊を屠って解体するまでを見学したけど、あれって自分にもできることなのか。

ちょっとまだ覚悟は決まりきっていないけど、がぜん、自分もシカやイノシシを獲ってみたいと思ったのだった。

 

 

○彗星の孤独(寺尾紗穂

彗星の孤独

彗星の孤独

  • 作者:寺尾 紗穂
  • 発売日: 2018/10/17
  • メディア: 単行本
 

 

シンガーソングライター・寺尾紗穂さんのエッセイ集。

「楕円の夢」や「北へ向かう」を聴いて音楽のファンだったのだけど、こないだ配信で見た七尾旅人とのツーマンライブでMCを聞いて、文章も読んでみたいと思って手にとった。

 

内容は、父や子供とのパーソナルな話題から戦争や差別、貧困の問題まで幅広く…と、書いてみてから、「社会問題」と一息に括られてしまいそうなそれぞれに対しても、全部自分ごととして書かれていたことに気がついた。戦争みたいな大きすぎて全体を把握しきれないようなものに関しても、寺尾さんの目を通して、ひとつひとつの出来事からなにかを感じ取ることができるのだった。読んでいて、丸くなっていた背筋が伸びた。

 

なかでも、大きな政治と小さな個人の話が交差する「沖縄 和して同ぜず」と題された短い章が頭に残った。

米軍関係の仕事をしていて、その会社のアメリカ人社長とも仲がよかった(かもしれない)ミュージシャンが、それでも自分のミュージックビデオに星条旗を皮肉めいて登場させるのだ、というエピソードとともに「日々を生きながら表現していくというのはそういうことだ、とも思うのだ」と結ばれていて、ハッとした。

 

・・・・・・・

 

なんか並べて見ると、あまり明るいとは言えない本ばかりにも見えるけど、実際に読んでみるとそんなことはなくて、久しぶりに一気に活字を摂取したこともあり、たいへん元気になった気分です。

 

2021年、まずは年末にやっつけきれなかった仕事と格闘することになりそうだけど、とりあえずは今年もぼちぼち頑張ろうかと思う。

 

 

 

*1:ちなみに年末に1年の活動を振り返るエントリを出そうと思って書いていたけど、あれこれしてるうちに年が明けてしまって出せずじまいだった

*2:

natalie.mu

いい日に生きて、あの感じになろうね(配信ライブ「LIVEWIRE」/ 中村佳穂)

 

今となっては思い出すだけでも一苦労だが、遠い昔、人々は生演奏の音楽で公演を行い、大勢の観客がそれを見て楽しんでいた。

 

と、仰々しく書いてみても全然冗談に聞こえないくらいには変わってしまった音楽業界だが、新型ウイルスが世の中を変えてしまう直前、僕が最後に生で見たコンサートのひとつが中村佳穂のサンケイホール公演だった。

 

19歳のときに知り合ってから何度となく見てきた中村佳穂のライブだが、毎回びっくりするような仕掛けがある。

それは新しい曲だったり、一緒に演奏するメンバーだったり、アレンジだったりするのだけど、とにかく何度みても新鮮に驚かされてしまう。同世代のバンドマン*1としては、圧倒されすぎてちょっと落ち込んでしまうくらいだ。

 

 

そして、コロナ禍の配信ライブもやっぱりすごかった。

ライブ冒頭での語り、「頭のなかにあるものは 見せなきゃ誰もわからない」と言っていたけど、本当に中村佳穂のイメージを見せてもらったようだ。

全てはここから始まる

頭のなかにあるものは ちゃんと見せなきゃ

誰もわからない なんて

思ったから ピアノを弾いたっけな

 

語りのあと、「口うつしロマンス」「きっとね!」と続く。

いつも通りにガシガシと弾くピアノだけど、手元をこんな間近で見られるのは配信ならではだな。アップライトの鏡面に映る鍵盤と10本の指が波のよう。

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この人はよく膝を立ててピアノを弾いている

 

 

「Rukakan Town」「SHE'S GONE」に続いて、「シャロン」。この曲は久しぶりに聴いた。

知り合った頃から歌っていた曲で、最初の自主制作盤に入っていた曲だ。

この曲を歌うとき、いつも和やかな表情がさらに優しくなるような気がしている。配信でもそれは変わらなかった。

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優しい2曲と対照的だったのが「You may they」。

それまでと打って変わって、強いタッチのピアノと息切れするほどの早口で捲し立てる。演奏後、疲れた!と漏らすほど。笑

何度も繰り返される「いい日に生きて、あの感じになろうね」という歌詞が頭に響く。

そうか、いい日に生きないといけないんだった!と思い出した。

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全部フォルテ!

 

 

ここまでも十分良かったが、今回のライブの仕掛けはこのあとに用意されていた。

冒頭と同じように語りが入って、ここからが第二部の始まりということか。

音楽というものは 音楽というものは

自分から寄っていかなければ 届かないもの

音楽というものは 音楽というものは すべては

好きになるのも一苦労 嫌いになるのも一苦労

変わらないでいる価値 変わっていく価値 

価値観は押しつけないで 勝ち方にピンと来たいのさ

 

 

観葉植物の葉越し、おもむろにイヤホンをつけると、ストリングスが鳴り始める。

あれ、一人じゃなかったのか?と混乱しているうちにドラムやギターが入ってきて、完全にバンドサウンドに。

キメやユニゾンを合わせるときの楽しそうな感じ、バンドのアンサンブルはこうでなくては!

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突然のバンドサウンドがいったんブレイクすると、今度はピアノを離れてハンドマイクで動き回る。

このあたりから映像に不思議なオブジェクトが登場して、現実とフィクションの境目があいまいだ。

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西田修大のガットギターに乗せられているうち、演奏はずいずい進んでついにエンディングへ。

特に後半は演奏や映像の展開が読めず、ドキドキしているうちに終わってしまった。

 

 

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Love You! とのことです

 

ワンカットで一度も途切れない映像は、長いミュージックビデオを見ているようで、しかし同時に予測できないワクワク感はまさしくライブのそれだった。不思議な映像体験だ。

 

思えば2月に見た公演のタイトルは「うたのげんざいち」だったが、今回の配信ライブでも、その現在地をビンビンに感じられて嬉しかった。

  

小さいライブハウスで一緒に演奏していた頃から、佳穂さんの持っている魅力と、人を惹きつける引力は変わらないように思う。

こんなすごい映像を世に出したら、またその引力が人を呼んで、もっとすごいことになってしまうのだろう。

 

いつもは圧倒的すぎてちょっと凹むくらいの気持ちになるけど、今日は終始、そのすごさが嬉しかった。

 

・・・・・・・

 

普通だったら、こういう感想とかライブレポートというものを読んでみてすごく良さそうに思っても、終わったライブを見にいくことはできない。だが、今回は配信ライブだ。

9月22日(火)までチケット購入・視聴が可能とのことなので、まだ見ていない人は、ぜひその目で目撃してください。

筆舌に尽くしがたいとはまさにこのことで、ひっくり返るくらいすごい映像なので絶対見た方がいいです。

 

 

 

 

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「小さいライブハウスで一緒に演奏していた」頃。今はなきVOXhall…!

 

 

*1:というとおこがましいのですが

つつみ込むように・・・(MISIA)に72回登場するビブラスラップを聴こう

MISIAの大名曲、「つつみ込むように・・・」。

みなさんご存知でしょうか。1998年発売のヒット曲で、2018年末の紅白歌合戦でも紅組のトリ前で披露され、年末の大団円を感じさせてくれたあの曲です。

 

僕も好きでよく聴いていますが、1つだけ、気になってしょうがないことがあります。

 

それは、ビブラスラップが多用されまくっていること。

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これです

なんとなく知っている人も多いかと思います。

叩くとカ〜〜ンと、ブルブル震えながら独特の音がするアレです。

 

もちろんJ-popの曲にもよく登場するんですが、だいたいはパーカッション(打楽器)のひとつとして、要所要所で鳴らされます。

サブちゃんの「与作」でも鳴ってますね。

 

 

しかし、「つつみ込むように・・・」では、5分51秒の曲のなかに72回もビブラスラップが登場します。

ちょっと尋常ではない数です。

これに気づいてからは、気になりすぎて曲が頭に入ってこないようなときもありました。

 

どこに登場しているか、一緒に聴いてみましょう。

(以下、シングルバージョンより書き起こしています)

(注:できればYouTubeのMVでなく、Apple MusicやSpotify推奨です!理由は後述) 

・・・・・・

 

◯イントロ(0:00〜)12回

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

★  ★ ★★ 

 

のっけからブチアゲ街道を邁進するイントロ。

ホイッスルボイスにも注目が集まりますが、実はなんとこの部分だけで12回もビブラスラップが登場しています。

なお、曲のスタートから7秒目までで8回も登場しており、開始早々いきなりの瞬間最高ビブラスラップ(1.14回/秒)を記録。度肝を抜かれます。

 

 

◯1Aメロ(0:38〜2回

雨上がりの道を カサさして歩いた

水鏡にうつそう 幼い子供みたいに

Aメロでは控えめに2回。

雨は上がっているのに傘をさしているんですね。恋人とアイアイ傘でもしているんでしょうか。

お気づきかと思いますが、歌詞中の★はビブラスラップが鳴っている部分です。

 

 

◯1Bメロ(1:02〜)9回

いつからか大人ぶっていた 毎日に慣れてしまって

ただ素直に 感じあえること

遠ざけ 追いかけ 迷い続けるのさ

★  ★  ★  ★

徐々にビブラスラップの頻度が上がっていきます。

最後のキメにはパンが振られており、左右の耳にブチ込まれます。サビに向けてテンションも最高潮。 

 

 

◯1サビ(1:28〜)5回

恋人と呼びあえる時間の中で

特別な言葉をいくつ話そう

夢に花 花に風 君には愛を そして孤独を

包み込むよう

曲のテンションは最高潮に達していますが、以外にサビのビブラスラップは音量小さめです。 

コロナが明けたら、クラブでこれ聴いてブチ上がりたい。

 

 

◯2Aメロ(1:58〜)2回

指からめかわした あの日の約束

今も心の中 カギかけて温めたいね

2番のAメロの前半だけ、ボーカルに薄くディレイがかかっています*1。甘い記憶を思い出している最中の浮遊感を感じさせるよう。

ビブラスラップはディレイもリバーブもかかっていないドライなサウンドです。

 

 

◯2Bメロ(2:21〜)9回

いつしか大人の恋に 臆病になってしまって

出会うたび さよなら来ること

考えて 怖がって 逃げ続けてるのさ

★  ★ ★ ★

やっぱりサビ前に左右からビブラスラップをキメられると、どうしてもテンションはブチ上がってしまいます。 

なお、YouTubeのMVではステレオ処理がうまくいっていないのか、左右から迫ってくるビブラスラップが感じられません。なのでApple MusicやSpotifyをオススメした次第です。

 

 

◯2サビ(2:49〜)5回

誰も皆 満たされぬ時代の中で

特別な出会いがいくつあるだろう

時に羽 空に青 僕に勇気を そして命★を★

感じるように

1番と同じくビブラスラップは5回。

「誰も皆満たされぬ時代」ってすごい歌詞ですね。最高です。

「感じるように」と歌い上げる裏で、それまでモリっと丸い音で弾いていたベースがバチバチと鳴らすスラップにもシビレる!

 

 

◯サックスソロ(3:19〜)4回

★  ★ ★★ 

情熱的なサックスソロのバックにも、しっかりビブラスラップ。 

 

 

◯落ちメロ(3:42〜)11回

明日が見えなくて 一人で過ごせないよ

もがくほど 心焦るけど

音もなく 朝が来て 今日がまた始まる

 

君を守りたい

★ ★ ★ ★

さあやってきました。やはりビブラスラップには、サビ前の盛り上がりを演出する役割があるようです。11回。目が覚めるようです。

君を守りたい!

 

 

◯大サビ(4:19〜)4回

恋人と呼びあえる時間の中で

特別な言葉をいくつ話そう

夢に花 花に風 君には愛を そして明日

包み込むように

もうここまで来るとビブラスラップを数えるより、MISIA大先生の歌声に身を任せたくなりますね。

しかし気を保って数えました。4回です。

 

 

◯アウトロ(4:43〜)9回

★  ★ ★★

★  ★ ★★

★(フェードアウト) 

アウトロにもしっかり9回登場し、カウントを伸ばしていきます。

3まわし目からフェードアウトに入っていきますが、アタマの1回はハッキリと聞き取れるのでカウントしました。72回目のビブラスラップが入り、静かに曲は終わっていきます。

 

・・・・・・

 

「つつみ込むように・・・」、最初はビブラスラップを数えていただけだったんですが、聴けば聴くほどいい曲すぎて震えます。

 

しかし、なぜこんなにもビブラスラップが入っているのでしょうか。

一般的な曲ではクラッシュシンバルやスプラッシュシンバルが入っていそうな箇所に、ことごとくビブラスラップが登場するので驚きます。

カップリング曲(「Never gonna cry! 」)や、あとに発売されたシングル(「陽の当たる場所」「BELIEVE」)でもこんなアレンジはされていません。

 

ただ、珍しいアレンジであることは確かですが、素晴らしいアレンジであることもまた確かです。

リズムマシンのようなドラムの音色と生音のビブラスラップが絶妙に溶け合い、お互いを引き立てていく様は発明とも言えるでしょう。やっぱり大名曲です。

 

 

他にビブラスラップが多用されまくっている曲がありましたらぜひ教えてください。

 

 

ちなみにWikipediaを見て知ったんですが、ミュージックビデオには、バックダンサーとしてあのMAKIDAIさんが参加されていたそうですよ。

 

 

 

ちなみに②、さかいゆう氏のカバーバージョンでも、ビブラスラップの挿入が踏襲されています(51回)。

 

 

 

おれもビブラスラップを入れまくった曲つくってみたい。 

 

 

 

つつみ込むように・・・

つつみ込むように・・・

  • 発売日: 2014/04/02
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

Pearl パールビブラスラップ・ウッド PB-VSW

Pearl パールビブラスラップ・ウッド PB-VSW

  • メディア: エレクトロニクス
 

 

*1:正確には1番のAメロもディレイがかかっていますが、ディレイタイムが違いますね

いろんなものが一気に届くとそれは祭り

金曜日だ。

仕事はそこそこに切り上げて帰路につくと、ドシャ降りのゲリラ豪雨に遭遇する。

不運だな…と思いながら走って帰り、びしょ濡れの手でポストを開けると何やらレターパックがほうりこまれていた。

 

差出人「デイリーポータルZ 編集部」とある。濡れたまま封を開けると、先々月に受賞した新人賞の副賞、「ガリTシャツ」であった。

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今回の新人賞は「おもしろがり」をテーマにしていたので、「がり」の部分を取ってガリ(寿司といっしょに食べるやつ)が副賞に設定されていた。

僕は最優秀賞をいただいたので、副賞がガリTシャツだ。

 

よく見るとメッシュ素材のTシャツである(なんで??)。シャワーを浴びてから着替えると、すべすべで気持ちいい。

 

 

ひとりでワイワイと写真を撮ったりしてみると、ピンポンとチャイムが鳴って宅急便が届いた。

ガリTシャツのままヤマト運輸のお兄さんから受け取ると、「山形特産」と記載された箱だ。

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桃だった。

モンゴル武者修行でお世話になった伊藤洋志さんが遊撃農家*1という活動をされていて、注文締め切りのギリギリになって心が動いたので思い切って購入したのだった。

いきなり桃が2キロ届くとこれはもう祭りだな。

 

今日はミスタードーナツでトートバッグも買えた*2し、アマゾンで注文していたマウスも届いて、しかも開封するとやたら光っている。

 

 

なにやらいろんなものが一気に手に入って*3処理が追いつかず、ひとりワンルームのなかでオロオロしている。

よい週末である。

 

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*1:繁忙期だけ知り合いの農家を手伝っているそうです

*2:4月に発売になったときは売り切れで買えなかった

*3:宅急便とAmazonは日時指定してたので知ってたけど

8月3日 ニンジャはいましたか??

◯8月3日

朝からベトナム人エンジニアと一緒に車で移動する用事があった。

二条城を通りかかったので「ここには昔サムライがいたんですよ」と教えてあげると、「本当ですか???」と興奮している。

「ニンジャもいましたか???」「影分身のジュツ!」「口寄せのジュツ!!」とどんどん盛り上がりが加速していて、さてはナルトのファンだな。

 

半日ふたりで行動して車内で少し話をしただけだったが、同い年の彼は素直で優しい。

ナルトの話をするときは子供っぽいが、仕事や家族の話をするときには自分より随分大人びているように見えた。

 

別になんということではないが、彼のおかげで久しぶりに朗らかな気持ちで月曜を終えることができたのでなんとなく覚えておきたくて。

 

・・・・・・・

 

この頃は釣りに(2回も)行ったり配信ライブがあったりバンドの練習でスタジオに入ったりと色々していたのだけど、なんとなくブログには書けずにいた。

充実して人と話したりしていると、わざわざブログに書かなくても消化されるんだな。月に20本も記事を投稿していた5月はやっぱり異常だったということだ。

 

路上観察は子供の目(路上観察学入門 / 赤瀬川原平・藤森照信・南伸坊 編)

京都のギリギリ駐車コレクションという記事でエントリーしていたデイリーポータルZ新人賞で、なんと記事部門の最優秀賞をいただいた。

dailyportalz.jp

 

新人賞の存在を知ったとき、ネタとしてすぐに思いついたのが京都の駐車事情について。しかしアイデアはあるものの、こういう記事を書くのは初めてだ。そこで、デイリーポータルZの過去記事を参考にして書くことにしたのだった。

 

そうして参考になりそうな記事を探しているなかで知ったのが、世の中には「路上観察」というジャンルが存在するということ。

デイリーでは、三土たつおさんの記事や「片手袋」についての記事が印象深い。

dailyportalz.jp

dailyportalz.jp

 

 

そしてやっぱり「ギリギリ駐車」の記事も、路上観察系に属するらしい。デイリー編集長の林さんにもそうコメントをいただいたので間違いない。しかも王道とのことだ(ちなみにこのコメント、発表されて以来ほぼ毎日確認しては嬉しさを噛み締めています)。

王道の路上観察記事。車はただ停まっているだけなんですが、分類と「補助なしのストロングスタイル」などの形容詞でこの面白さを翻訳できています。写真をきちんと正面、横から撮っていることも大事です。 (林)

デイリーポータルZ新人賞2020 受賞記事へのコメントより)

 

改めて考えてみると、僕は道を歩くときはけっこうキョロキョロと周りを観察しているような気がする。あまり意識することはないものの、むかしからよく物を拾ったりするし*1

 

路上観察、Web記事の世界では王道にもなっているように、魅力のある世界なんだろう。せっかく最優秀賞*2をいただいたことだし、この機会に路上観察に向き合ってみたい。

 

 

路上観察学入門 (ちくま文庫)

路上観察学入門 (ちくま文庫)

  • 発売日: 1993/12/01
  • メディア: 文庫
 

 

前置きが長くなったが、そうして手に取ったのが本書。

文庫化されているが最初に刊行されたのは1986年だ。 読んでみると、たとえばマンホールの蓋を見比べたり公園のくずかごを観察したりする行為はすでに体系立てられている。歴史のある営みだったのか。

 

以前のエントリでも似たようなことを書いたけど、やっぱりこのような路上観察者のまなざしというのは、視界の解像度を高める嬉しさみたいなものが根底にあるようだ。

なんでもコレクターのように集めて比べてみると違いが見えてくるし、それに気づくと、文字通り世界は違って見える。 

このような感覚が、赤瀬川と藤森の対談では「子供の目」と表現されている。

赤瀬川 :

(子供に児童画教室で石膏デッサンをさせると)一人の子供が石膏像のすぐそばに来てじいっと見ながら描いている。でだんだん顔が出来上がってきたのを見ると、顔に直線が縦横に入ってるの。(笑)それがじつは石膏像を作るときの継ぎ目ね、あるでしょう。あれがたしかにすぐそばで見ると目立つんだよ。じつは僕もはじめて石膏デッサンをするときあれを描くのかと思って先輩のを見たら、あんな表面上の線は無視してデッサンをしているのね。ああそういうものかと思って、僕はさすがに描きはしなかったけど、子供はもっと直接だから、見たまま描いちゃうんだ。あの線が本当はこの世の中にあるわけよね。でも僕らはそれを無視してやる。

 

藤森 : 

だけど子供の目というのはそれを見つけちゃうわけでしょう。だから路上観察は子供の目かなというふうに感じる。僕らは神にもなれないし宇宙人にもなれないけど少年時代には戻れるんだ

路上観察学入門 131~132P、太字は引用者)

 

石膏デッサンでなくても、未就学児の似顔絵にはほとんど必ず鼻筋が入っているように、たしかに「子供の目」には思い当たる節がある。

路上観察は「そういうもの」として抽象化していた世界を再び分解する役割があったのか、と膝を打った。

 

 

 

また、図らずも「超芸術トマソン」について詳しい記述と遭遇して妙な繋がりを感じる。最近 in the blue shirtことアリムラさんたちのトマソンスタジオという共同運営スタジオの企画をよく見ていたのだ。

企画自体を楽しんでいて名称まで想い及んでいなかったが、ブログでちゃんと言及されている(めっちゃいい名前ですね)。

しばらく名無しの状態が続いた弊スタジオ、赤瀬川原平らの超芸術トマソンから概念を拝借し、トマソンスタジオと名付けた。なんとなく気が抜けているが、クリエイティブへの姿勢みたいなものはしっかりと感じられるので、なかなかに気に入っている。

無題 - in the blue shirt

 

 

 

 

30年以上前の本なので現代とは倫理観がちょっと違うところもあって(団地の各部屋の様子をのぞいて家主の行動を記録したり、女子高生の制服をウォッチしたり…)、今読むとオッと身構える部分もある。

しかしもちろんギョッとしているばかりではなく、考古学ならぬ”考現学”として周りを観察する姿勢がこの辺から始まったのか!と思うと、なにやら不思議な感慨がある読後感だった。

 

別にマンホールのフタを見分けられたから何か得するというわけではないけど、得した気分くらいにはなれる。

それでなおかつ少年の心に戻れるのなら、それってめっちゃ楽しいことだな。

 

 

 

(おまけ)

ギリギリ駐車の記事を書いてからも、引き続き見つけては写真を撮っています。

最近は珍しい”シャッターがギリギリ型”を発見しました。

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普段は隠れているのでレア度を感じさせられる

 

 

 

 

路上観察学入門 (ちくま文庫)

路上観察学入門 (ちくま文庫)

  • 発売日: 1993/12/01
  • メディア: 文庫
 
街角図鑑

街角図鑑

  • 作者:三土 たつお
  • 発売日: 2016/04/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

songdelay.hatenablog.com

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*1:余談なんですが、小学生の頃はよく携帯ストラップを拾いました。最近見ないなと思ったんですが、そういえばストラップってもう全然付けないですね??

*2:ここだけ毎度ボールドにしていてすみません、嬉しいんです