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踊る!ディスコ室町のギター

新刊『モンゴルのゲルから』を発売します

自主制作の本を作りましたのでお知らせです!

タイトルは「モンゴルのゲルから」。これまで4回モンゴルに行ったうち、直近3回の旅について写真とエッセイをまとめた本です。全5章のエッセイと4つのコラム、そして50枚ほどの写真を収録しています。

以下のBASEから買えますが、京都市内にて(または何かのイベントなどで)直接受け渡しができる方には送料ぶんサービスします。注文ボタンを押す前にメールや各SNSのDMなどでご連絡ください。

直近では、11月16日(土)に東京・世田谷文学館で開かれる「セタブンマーケット」に持参します。来ていただけましたらモンゴルのお話などしつつお渡しできますので是非お越しください!

songdelay.theshop.jp


以下、発売にあたっての所感です。


🐂 🐑 🐎


モンゴルに行くといつも、ピントがうまく合うようになります。

地平線を毎日眺めていると、なんとなく目がすっきりして、視力が回復したような気がする(少なくとも気分の上では)。私たちは目が疲れたら山を見ようとか言いますが、モンゴルではもっと遠くまで見えます。スマホやパソコンの液晶からも離れるし、実際ちょっと回復していると思います。

不思議なのは、目だけでなく精神的にもピントが合ってくることです。なんというか、人生観的にもっと遠くを見た方がいいんだな、ということがわかるというか。モンゴルの人たちと行動していると、そういう気分になってきます。自転車やバイクに乗るときも、足元ではなくて進行方向を見た方が安定して走れますよね。ちなみに馬に乗るときも同じです。

日本で暮らす私たちは眼球も思考も近視になりがちです。モンゴルから帰って本屋に行ったとき、どの本もすごく内向きなことを言っているような気がして驚きました。「嫌われる勇気」とか未だに売っていますが、遊牧民はわざわざそんなこと考える前に引っ越すでしょう。やっぱりときどきは遠くを見たり、遠くのことを考えたりした方がよいというのがモンゴルに通っている私の考えです。

「モンゴルのゲルから」は、みなさんの目をちょっとよくするような、そして、ちょっと煮詰まりがちな本棚の風通しをよくするような本として作ったつもりです。お買い求めいただけますと幸いです!



モンゴルのゲルから

2024年11月15日 発売
B5変形(182*200)/118ページ/カラー
価格:2,000円(+税)

発行:石戸 諒
写真・文:石戸 諒
デザイン:宮原 美佳



📕 📘 📗


ありがたいことに以下の書店でもお取り扱いがあります。
在庫状況は各店にお問い合わせください!

📕関西
ホホホ座浄土寺店(京都)
Snip!(京都)
CAVA BOOKS(京都)
誠光社(京都)
シカク(大阪)
Calo Bookshop & Cafe(大阪)
本のすみか(大阪)
1003(神戸)
OLD FACTORY BOOKS(和歌山)

📗中部・東海
ON READING(名古屋)
古本屋かえりみち(愛知)
カクカクブックス(岐阜)
BOOKS&FARMちいさな庭(岐阜)
栞日(長野)
ハンガイブックス(長野)
ひばりブックス(静岡)
ニカラ(佐渡)

📙中国・四国
汽水空港(鳥取)
なタ書(高松)

📘関東
旅の本屋のまど(東京)
BOOK SHOP TRAVELLER(東京)
本屋B&B(東京)
ISBbooks(東京)

北朝鮮レストランに行きたいか

モンゴル旅行のあいだにムムッと思ったことがあって、それは「北朝鮮レストランに行きたい」という話題のことだった。一緒に行動していたAさんの知人が偶然同じタイミングでモンゴルに来ていて、SNSの投稿によるとその人はウランバートルで北朝鮮レストランに行ったようだった。そしてそれを聞いた同行者Bさん・Cさんが「行ってみたい」と言い出したのだった。

この話題に私はムムッと思った。私たちはどういう顔でモンゴルの北朝鮮レストランに行くのか。戦後80年におよぶ朝鮮半島の分断について、日本はめちゃくちゃ責任がある立場である。そういうところから来た者として、奇特なものを見てやろうという態度で北朝鮮レストランを訪れるのは、あまり気分がいいものじゃないんじゃないかと思ったのだ。わたしが真顔でそういう話をして、ゲルの中での会話は終わった。

今回に限らず旅行が好きな人たちのあいだでは「どこどこの国には北朝鮮レストランがあって、料理はまずいけど変わったサービスが受けられる」みたいな話題がときどきあるような気がする。たとえばその北朝鮮レストランで出てくる平壌冷麺がめちゃくちゃウマイ! みたいな話であれば、おれは平壌冷麺を食べに来ました、という顔で行けばよいだろうけど、そうでなくただ奇妙なものを見るつもりでニヤニヤしながら訪れるなら、それはやめたほうがよいだろうと思ったわけです。

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視力2.0

今日レーシックの術後1ヶ月検診があって、視力検査をしてもらったところ両目ともに2.0と計測された。そんなにバチバチに見えている実感はないのだけどどうだろう。術後翌日の検診では左目1.5・右目1.0、1週間後の検診では両目1.0という測定だったのに、上がっている。術後不安定だった角膜その他が馴染んできたのか、視力検査のときにカンが冴えていたのか。または術後1週間後からモンゴルに行って地平線を見まくったのがよかったか。よくわからない。

ついでに術後の経過をお伝えすると、今のところ特に悪いことは起こっていません。強いて言うなら暗いところで光を見ると眩しかったりにじむことがあったくらいで(ハロ・グレア現象というやつ)、それもだんだん収まってきている気がする。目が良くなりすぎるとPC作業などで近いところを見続けたときに疲れるかなと思っていたけど、それは案外気にならない。

メガネ・コンタクトが要らなくなったというのは大きなことのように思えるが、毎日のことなので一瞬で慣れてしまって、普段の実感としてはメリットを感じる瞬間は実はそんなにない。でも旅行のときにメガネ・コンタクトのことを気にしなくていいというのは本当に快適だったし、普段も視界がクリアでうれしい。

あとはメガネを掛けているときってなんとなく「これは仮の姿」みたいな意識でいたような気がして、そうでない気分で外を歩けるのは気分がいい。高校1年生のときにクラス誌の投票でベストメガネとかいう項目があったのだけど、それを見て「おれってメガネなのか」と思った記憶がある。でもクラスの女子が「私は石戸くんに入れた」と言っているのを小耳に挟んで、その子のことがめっちゃ気になったというちょっと楽しい思い出もある。気になっただけでアクションはなにもなかったのであった。

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2026年夏のモンゴル直後

今年も夏のモンゴル滞在を終えて、今はチンギスハーン国際空港で搭乗待ち中です。

モンゴルに来るのは通算8回目、2022年から連続5年目だったけど、今年のモンゴルも新鮮にびっくりできることがたくさん起こって楽しかった。毎年来ているからこそわかる変化も楽しい。

それに夏に来るのが恒例になってきたので、モンゴルから帰る頃になると寂寥感もあります。今年も夏が終わるな、みたいな。

気を抜いて生活していると、なんでもつい繰り返しになってしまう。そういうところにモンゴルが入ってくると、生活に区切りができて調子がいいです。いろんなことを思い出すたび、自分の中に「○○年のモンゴルに行く前」「○○年の夏のモンゴルの後」みたいな時間軸があることを感じます。

似た概念としては、引っ越しがあります。「あの家に住んでいた頃」とかですね。そういえば遊牧民は年に数回住む場所を変えますが、同じように「夏のゲルにいた頃」みたいな思い出の引き出しがあるんでしょうか。

今回行ったゲルは夏の場所にたてられていましたが、歩いて行けるところに春営地があったので行ってみました。春に2週間いただけだったけど、自分が泊めてもらっていたゲルは片付けられていて、それなりに「昔住んでいた家」みたいな寂しい気分になりました。

また春になったら同じ場所にゲルをたてるんでしょうか。その頃までまた気合い入れて頑張りたいと思います!

ウランバートルはガソリン不足

ウランバートルはガソリン不足で大変なことになっています。戦争のせいでロシアからのガソリン供給が不安定になり、ガソリン輸入をロシアに頼っているモンゴルが著しく影響を受けているということらしい。

市内ではガソリンスタンドに長蛇の列ができていて、順番待ちだけでなく入荷待ちのために車内で1泊する人もいるほど。わたしが田舎に行くために手配してもらっていた車もガソリンが足りないのでキャンセルになってしまいました。

とはいえなんとかなるのがモンゴルで、ちょうど田舎にいく人の車に便乗していつものゲルまでやって来ました。春の滞在で自分のモンゴル語のレベルが上がって、そこそこコミュニケーションが取れるようになったのがうれしい。

都会は大変な騒ぎでしたが田舎ではとりあえずいつもと変わらない雰囲気で過ごしています。いつもふざけてばかりの少年がついに馬に乗るようになっていて感動しました。久しぶりに会うみんなが僕の顔を見て名前を呼んでくれるのもうれしい。

韓国の博物館・美術館は月曜定休

今年もモンゴルに行く季節、ということで今日出発しまして、いまは乗り継ぎ待ちで韓国にいます。韓国のちょうど真ん中あたりにある清州(チョンジュ)というところ。

実質4時間弱となる清州市内での滞在、ひとりで過ごすには半端な時間なので博物館か美術館にでも行こうかなと目論んでいましたが、来てみると軒並み月曜定休になっていて全部閉まってました。

というわけで特にやることもなく市内を彷徨ってみているものの、韓国も日本と変わらず暑いです。あついあついと言いながら冷麺屋を発見してビビン冷麺を食べてからいからい、また歩いてあついあついと言いながらカフェに入ると冷房が効きすぎていて寒い寒い。ドリンク全部でかすぎて多い多い。なんだか忙しい気分で過ごしております。

レーシックした

しました。今は術後2日目で、ほぼ違和感なくハッキリ見えている。きのう翌日検診というやつで視力検査をしたら、右1.0・左1.5くらい見えているようだった。友人に「感動した?」と聞かれたけど、視界そのものはメガネを掛けているときとそんなに変わらず、そして手術直後の今は保護メガネを掛けて生活しているので、感動的な体験にはまだ至っていない。

手術直後は入浴禁止だったので、それが一番つらかった。濡らしたタオルで体を拭いてしのいだけど、夏の大阪で1日シャワーを浴びずに過ごすのはモンゴルで2週間風呂に入らなかったときよりだいぶキツかった。



今週のお題「最近変えたこと・変わったこと」

ミラーボールのような中村佳穂とタデクイ

「うちミラーボールみたいな人間やから」というのは中村佳穂の発言である。フィールドワークと銘打たれた北海道滞在の最終日、ライブ後の打ち上げでの言葉だった。ミラーボールは光を乱反射して、周りにいる人間をブチ上げる。光源が強いほどにその輝きが増す。

この日の光は阿寒湖畔出身のスリーピースバンド・タデクイの3人だった。今年22歳の同級生3人組はそれぞれに緊張していたようだったが、しかしライブは素晴らしかった。そしてその光を受けて、中村佳穂もいつにも増してすごいライブをした。

2部制のライブで、出演順は1部がタデクイ→中村佳穂、2部は中村佳穂→タデクイ。2部で中村佳穂がすごいライブをしたので「このあとライブするタデクイにはだいぶプレッシャーになったんじゃないですか」と声を掛けると「大丈夫、打ち返せるやつにしかプレッシャー掛けへんから」と言ってハハハと笑っていた。

実際にタデクイもびっくりするくらいいいライブをした。それは拍手の大きさと、ハグの多さに現れていた。終演後は観客も出演者も関係者も入り混じってみんなそこらじゅうで抱き合っていて、こんなにハグが連発されている現場は初めて見た。

タデクイのドラム・オミくんと打ち上げで話をしてみると、彼の発言も殊勝だった。「こんな演奏でいいのかなって最近ずっと思ってたんです」「でも今日やってみてわかったんです。周りの音を聴けばいいだけなんだって」。耳をすませば並みの感動発言で私は思わず落涙したが、でもそうやって何かを掴んだ瞬間というのはたしかにプレイに現れていたし、オーディエンスにも伝わっていた。

それでいうと、札幌はオーディエンスの集中力も素晴らしかった。一番盛り上がるタイミングで、スマホではなくちゃんと手のひらが上がるオーディエンスというのは今どき貴重だと思う。みんな楽しみ上手で、ステージからの光をきちんと受け取ることができる。場の集中力を作るオーディエンスもまた、ミラーボールを照らす光だった。そうして空間の乱反射が増していく。

10年以上中村佳穂のライブを見てきたが、この人がすごいのは周りで起きていることに瞬間的に反応するところだ。それはまさにミラーボール的な輝きで、周りの輝きが増すほど、中村佳穂はそれをすくい取って跳ね返す。さらにすごいのはそれを本人が自覚して意図的に光を集めるためにものすごいキュレーションを行っているところだと思うけど、そのあたりについてはまた考えがまとまり次第書こうと思います。札幌最高だった!

2026/07/05 @BOSSA