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踊る!ディスコ室町のギター

三山ひろしはけん玉の歌をつくって歌うべき

今年も紅白のけん玉チャレンジを「意味わからん」と思いながら見て、年が明けてからもそのことをぼんやり考えていた。それで思ったんですが、三山ひろしはせめてけん玉についての曲を作ってそれを歌うべきなんじゃないか。

演出の役割というのは、1+1を2以上、3とか4にしていくことであろう。しかし現状の1+1(三山ひろしの歌+けん玉チャレンジ)がどうなっているかというと、全員ほぼけん玉しか見ていないわけだから、1+1=1のままである。歌とけん玉になんの関係もなくて、これはあまりにも変。

ちょっと前にイナダシュンスケさんのエッセイを読んだら、カツカレーについて「カツとカレーの1+1が2になっていない」と評していて、たしかに! と膝を打ったことがある。それでいうと三山ひろしとけん玉の組み合わせはカツカレー以下というか、カレーライスにドカベン全巻がぶっ刺さっているような意味不明ぶりだと思う。

一方で今年の紅白ですごかったのはYOASOBIの『アイドル』で、これは曲と演出がかみ合っていた。このへんの考察というか論述はツイッターやヤフートピックスにいっぱい出ているだろうからそちらに譲るが、アイドルをテーマにした楽曲で日韓のトップアイドルたちが踊りまくっている姿は、その出演陣の豪華さ以上のブチ上がりを感じさせる。

『その瞳がその言葉が 嘘でもそれは完全なアイ』という歌詞が歌われるのと同時に映し出されるアイドル様たち。痛快だった。正直この曲については「はいはい、ショート動画のBGMになってるやつね」くらいの印象しかなかったけど、めっちゃすごい曲やんと思った。これこそが楽曲と演出の化学反応だろう。

それを踏まえてけん玉の件に戻ると、今後もけん玉チャレンジを続けるのなら、三山ひろしさんがけん玉をテーマにした名曲を歌うしかないと思う。三山ひろしもけん玉が好きなんだったらそういう曲が持ち曲にあるのは悪くないだろう。赤いハートを剣で刺す、みたいなノリのやつで今年中に1曲作ってもらってほしい。あとドミノの曲もつくれ。