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踊る!ディスコ室町のギター

年末ライブ6連発の記録

年末は24日から29日まで、6日連続でライブがあった。
終わってみるとあっという間だったけども、記録していないと全部忘れてしまいそうな気がして、書き残しておくことにする。


24日 心斎橋ANIMA(ネギクル)

いよいよ6連戦がスタートすることに緊張しつつ、アルバイトを早抜けして京阪に乗る。

ライブでは、数日前から家出をしてウチに居候していた岸くん(パーカッション)をネギくんがステージ上でイジる。「次の曲は、家出男に捧げます!」。その後もネギくんはいろんな人に曲を捧げていて、それは半分照れ隠しでもありつつ、本当にそう思っているんだろうと感じる。

主催の愛はズボーンのライブは数年ぶりに見たけど、久しぶりに気持ちのいいロックバンドのライブをたな!と晴れ晴れした心になった。開放弦でEのコードを鳴らすギターと『ニャロメ!』の歌詞に痺れた。「大人になれば ギターが買えるぜ!」。

金城くんにフラスコ飯店の記事(バックトゥザフューチャーの記事が最高)いつも読んでます、と伝えようと思っていたけど、バタバタしていて忘れてしまった。京阪の終電に飛び乗って帰宅。


25日 名古屋 鶴舞K.D.ハポン(ネギクル)

この日は名古屋でライブ。近所のトヨタでレンタカーを借りて、京都駅でメンバーを拾う。
車に機材とメンバーを満載にして移動するのが久しぶりで、ちょっとテンションが上がる。あまりに車内がギュウギュウすぎたのでルーフバッグを使って、天井にも機材を乗せた。道中は相対性理論を聴きながら、ネギくんに永井聖一氏とレコーディングしたときのエピソードを聞く。

数年ぶり(調べたら前回は2015年にディスコ室町で来ていた)のK.D.ハポンは、小さいけど隅々まで人が手を入れている感じが伝わってくるハコ。カレーの香りが充満していてめっちゃ食べたかったけど、リハ後に回転寿司で爆食いしてしまったことが響いて食べられず、それは心残り。あと、ハポンで働いている方が書いているブログをいつも読んでいるのでそれを伝えたかったのだけど、なんか変なふうに言ってしまったかもしれない。すみません。いつも更新を楽しみにしています、ということだけ伝えればよかった。

ライブでは、ドラムが家出男の岸くんでベースがこうしろうくんのレア編成。ネギくん以外のメンバーのスケジュールが多少だめでもライブができてしまうのがこのバンドのすごいところである。そしてどの編成でもいい感じのグルーヴがあるのは、鴨川の夜露でビショビショになりながら練習しているからだ。

ライブが終わったらすぐに京都にトンボ帰りして、終電がギリギリのメンバーと、翌日にもライブを控えたネギくんを降ろす。
リハーサルスタジオの前に車をつけると、ネギくんはひとつ前に停車したハイエースに乗り込んで、そのまま福岡に向かった。遠征の機材車を乗り換える人を初めてみた。ネギくんの残りHPを心配しながら帰宅。

夜はiPhoneで録音していた音源を聴きながら寝てしまい、夢のなかでもう一回、ハポンで演奏することになった。


26日 二条nano(踊る!ディスコ室町)

nanoでディスコ室町のライブ納め。朝、トヨタにレンタカーを返却してからスタジオに向かう。
練習にはミキさんとクマ山さんが来れなかったので、残る4人で前回のライブで上手くいかなかったところを詰める。ライブが続いていると自然と修正できるところも、最近はどうしても間隔が空いてしまうことが多いので、意識的に直していく必要がある。

それでライブはといえば、ツーマン相手のmothercoatのバイブスも受け取れたこともあって、相当上手くいった。おわちゃんもマルちゃんも「今年で一番よかったんじゃないか」と言っていし、年内最後にそういうライブができて良かった。

(↑配信のアーカイブ、ぜひ見てください)

うっすら雪が積もるなか、大量の機材と物販を抱えて帰宅。おわちゃんと配信アーカイブで当日のライブを見る。全体的にテンポ速いんじゃないかと指摘すると、「現場ではそれが気持ちよかったからいいでしょ」と。そりゃそうかと納得した。

この日は有馬記念もブチ当たり、安眠できました(ありがとうディープボンドと和田竜二)。


27日 心斎橋Pangea(ネギクル)

やっと6連続のライブも折り返し。毎日のように機材と物販を大量に背負って出かけていると、これは現代の行商ですな、という気分になる。今年はZINE*1を書いて売り出したときに、物を売り買いすることってコミュニケーションだなーと実感したのであった。それをバンドの物販にもめちゃくちゃ適用しようと思ってネギクル物販では音源以外にもいろいろ売っている(ZINE、台湾茶、雑誌など)。みんなに見てほしいし、いいと思ったら買ってほしい。

会場に到着してライブを見ると、前半に出ていたみらんさんの演奏がめちゃ良くて、本人にめちゃ良かったですと伝えた。ネギクルについても「噂はかねがね…」と仰っていただく。ありがとうございます。あとでSNSをフォローすると、Tumblrに文章を綴っているのを発見した。僕は文章を書く人をめちゃくちゃ信頼してしまう。

自分たちのライブも上手くいったんじゃなかろうかと思うけど、お酒絡みで少しトラブルを起こしてしまったところがあり、そのへんは反省しないといけない。ライブのときは演奏に集中したいんだおれは。


28日 堺ファンダンゴ(ネギクル)

おれたちの年末商戦も終盤、この日は堺。16時には会社のSlackに「よいお年を」を書き込み、慌ててレンタカーを借りて大阪へ。

十三にあったファンダンゴが堺に移転してから、出演するのは初めて。なにを隠そう、堺はめちゃくちゃ地元(高校の最寄り駅)である。車を停めるために堺駅の東側にまわると、急激に周辺のマップが脳内に戻ってきた。実家には年に数回帰るけど、堺駅に来たのは数年ぶり。花柄ランタンの二人と久しぶりに会ったり、メンバーに「セトウツミ」のロケ地を案内したり、地元を満喫した。そういえば、今使っているギターを譲り受けたのも堺駅周辺である。今はもう無いPAGE1という喫茶店で、常連の青山さんという人に貰ったのだった。

ライブは持ち時間25分であっという間、やっぱり40〜60分くらいはやりたいね(強気)。

翌日のライブに向け、直接東京に向かって出発。途中でナビの変調に惑わされたりしながら、4時だか5時だかに足柄SAに到着。バンド事情に詳しい人には有名だけど、足柄SAにはお風呂と休憩スペースがある。みんなで風呂に入っていると、ネギくんはサウナ内で指に木のトゲが刺さってしまい、近くにいた知らない人からトゲ抜きを借り、お礼にCDを渡していたので笑った。

さすがに疲れ果てており、全員が休憩スペースで気絶。


29日 下北沢mona record(ネギクル)

全員ぼやぼや起き出して、SAのベンチで朝メシ。変なクッションで寝たせいで体の節々が痛い。
なんとか目を覚まして東京に向かう。無事に到着するも、ライブの会場を目的地にしてしまったために下北沢駅前の商店街にワゴン車で突っ込んでしまい、通行人から冷たい目を向けられる。

中華屋で昼食をとったあとリハーサルに臨むと、なんの要望もしていないのにモニター(ライブ中に演奏者が聴く音)環境がめちゃくちゃ良い。あと、ギターアンプの音もめっちゃ良かった。お金が無いことを言い訳にしてずっと会場に置いてあるジャズコーラス(標準的な、どのライブハウスにもあるアンプ)を使っていたけど、さすがにこんないい音が出るなら自分のアンプを持っていてもいいかもしれない…と思った。

リハ後、下北沢の知的水準でも見せてもらいましょうか…と思って本屋B&Bに行くと、なんと自分が書いたモンゴルZINEが売っている。そういえば販売店舗一覧にB&Bも入っているのだけど、東京は行けないしな〜と思ってあまり認識していなかった。ひねくれ気味に入った本屋であったけど、自分も下北沢の景色の一部を作っているのだなと思い感動した。思えばライブをしているのだって、街の景色を作っているはずである。それはお客として見に行くときも同様。いろいろ感動して、とりあえずとなりにあった自主出版本『ウズベキスタン日記』(Blood Tube Books)を購入。正月休みに読みます。


ライブ本番も満員御礼、最後の力を振り絞ってみんなで絶唱。とりあえずこの1週間で仕上がったものは全部出せたけど、このバンドはもっともっと良くなっていけると思う。

帰りの車内でネギくんともそういう話をしてみると、想像以上に俯瞰した目線でバンドのこれからを考えていた。いつもニコニコしていて優しいネギくんだけど、内にはそういう熱い部分や、強いリーダーシップを持っている。ネギクルでは、そのへんが伝わるといいなあと思う。伝わってるよね。





そんで今は、実家に帰ってきて紅白を見ながらブログを書いていた。

毎年この時期に1年の振り返り記事を書こうと思うけど、結局忙しくて書けないんだよな。まあそれでもいいか。


このあとテレビで中村佳穂氏を見るのが楽しみ。それではみなさんよいお年を!




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*1:ブログで宣伝し忘れていたけど、モンゴルに行ったときのことをZINEにまとめて売っているのです sites.google.com