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踊る!ディスコ室町のギター

雑誌(モノ)を作るとき、資源を浪費している

最近聴いていたPodcastで、立て続けに同じような話をしていてウオオとなった。

ひとつは田中宗一郎氏、もうひとつは水野しず氏なので何も関係がない(ように見える)のだけど、でも同じ話が出てきた。

やはり真実(マジ)の気持ちでモノを作っている人は、みんなこういうことを考えながらやっているのかもしれない。



田中宗一郎
俺も雑誌作ってるときは「これ木を切り倒してるんだよね」っていうのが前提にあって。じゃあそれに見合うだけのことを、この作った本がリリースされてからの2ヶ月間、もしくはそれが5年後10年後、なにか意味のあることに、なるのかならないのか、っていうことは考えなきゃいけないよね…と思いながらやってたね。
三原勇希 × 田中宗一郎 POP LIFE: The Podcast『#224 やんわりとYogee New Wavesの魅力を言語化したい』1:05:30~)



(水野しず)
「なんで紙の雑誌にしたんですか?」ってよく聞かれるんですけど。私もゆっきゅんも、水面下には「雑誌を作りたい」っていう気持ちはすごくあったんですけど、なかなかそれは口には出せなくて。なぜなら、簡単にやっていいことじゃないって思っているからね。言ってしまえば…本を出すってことは全部そうなんですけど、環境を破壊してるんですよ。だから、いいものじゃなきゃ出す意味がないんですよね。服を作るのも全部そうなんですけど、人間の心が素敵になるような素敵なものを作るってことは、なにかそのぶん資源を浪費しているっていうことだから。じゃあいいものだけ作れ…「ニセモノは作るな、ホンモノだけを作れ」って思っているから。でもまあ、デジタルだったらいいです。私も(デジタルなら)アホみたいな文章を書いてもOKって思っているんですけど。紙に印刷するからには、最高のホンモノだけを作りたいって私もゆっきゅんも思っているから。だから軽率には口には出さないんですよ。
(音楽ガイドマガジン『Kompass』MUSIC+TALK 『水野しず×ゆっきゅん 雑誌『imaginary』祝♡創刊〜誕生から裏話まで〜』9:58~)




どっちのエピソードもめちゃくちゃ面白くて、繰り返し聴いています。

雑誌『imaginary』も買った(ネギクルの物販で売るつもり)。でかい!