山Pこと山下智久の5thシングル『愛、テキサス』(2012)のライブ映像がおもしろすぎて何度も見ているうち、この曲は爆笑しながら作ったんだろうな〜〜と羨ましくなった。
だって、バンドやってたら(この曲の作詞は「ティカ・α」こと やくしまるえつこ、作曲は永井聖一の相対性理論チーム)ジャニーズ事務所から「山下の新曲を作ってほしい」「イメージは西部劇で」みたいなオファーがあって、えっ西部劇ですか…?とか言いながらOKして制作するんでしょう。絶対楽しいやん(妄想です)。山Pは不安だったかもしれないけど(これも妄想)。
リリース当時に出た作詞作曲の二人からのコメントもよくわからない。絶対にフザケている。
やくしまるは「山下君の声は、まるで哀しいテキサス・チェーンソー」、永井は「テキサスにはNASAとレンジャーズ、そして山下君がいる」とのコメントを寄せている。
山下智久「愛、テキサス」でやくしまる&永井聖一とコラボ - 音楽ナタリー
制作のプロセスがとにかく気になるので、楽曲制作に関する情報は引き続き探したい。
当時のクイックジャパンとか探せばいいのかな。
ちなみに、タイトルの元ネタと思しき映画『パリ、テキサス』も一応見たけど、歌詞と重なる部分は見当たらなかった。なんなの。
同様の事例を考えてみると、ボロフェスタで聴いてから思い出して家でもよく聴いている『くちづけキボンヌ』(でんぱ組.inc)も、爆笑しながら作ったのだろうな〜と思っている。
『愛、テキサス』もそうだけど、タイトルが決まった時点で勝ち戦だったろう。
実際に「爆笑した」ことを語るインタビューもあった。
それでまずはプレスの資料で必要だから、曲名だけでも先に上げてくれって言われて。そしたら、加藤くんがいきなり「くちづけキボンヌはどうかな?」ってぶち上げて(笑)。強烈なタイトル過ぎるでしょう。もう大爆笑。(中略)その目論み大成功でしょ。30分くらい笑いが止まらなかったもん。
トーテムロック(TOTEMROCK)かせきさいだぁ×木暮晋也 インタビュー特設サイト
新曲のタイトルを考えていて『くちづけキボンヌ』が出てきたら、そら笑うよな。
一方で爆笑成分を感じないものもあって、最近でいえば日向坂46のミュージックビデオを見たとき、爆笑成分を受け取ることができなかった。
むしろ、この映像を作るために美術担当者やADが徹夜で泣きながら作業したんやろな、と感じてしまった(これは妄想と偏見に基づく暴言かもしれません)。
制作者の意思を感じるというよりは、労働による成果物というか。
映像の仕掛けや曲のプロダクションはすごいけど… むしろ作業の大変さを想像して、ツラくなってしまう。
とはいえ撮影は過酷だったとのこと。特に円形台でのシーンは苦戦したようで、宮田愛萌はこの撮影であざができたという。しかし、どんなに難度が高い振り付けであっても、メンバーは妥協したりしない。『日向坂46の「ひ」』(文化放送)で、宮田愛萌は“制作側から何も言わなくても、メンバーの意思で3、4回はやり直した”と明かしていた。本作の美しいシーンの数々は、自らこだわりを強く持ち、より良い作品を作ろうとする気概によって生み出されていることが伺える。
日向坂46「君しか勝たん」MVなぜ好評? 切なさと幸福感を与える映像の魅力 - Real Sound|リアルサウンド
そりゃあメンバーだって大変ですよね。
なんか高校野球とかを見ている感覚に近いのかな。
もちろん音楽でも映像でも、いいものを作ることが大変なのは当然だし、『愛、テキサス』や『くちづけキボンヌ』だって制作は大変だったに違いない。けど、爆笑が伴う現場からはいいものが生まれると思うし、そのバイヴスは伝わるものだと信じている。
やっぱり自分はその作品の向こう側で作者が爆笑しているようなものを聴きたいし、見たい。
ビートルズでいうと、後期作品も好きだけど、本当に好きなのは初期〜中期のアルバムだ*1。
きっと自分がなにかを作るときも、爆笑できるものを作らないといけないのだろう。それは大変難しいことだけど。
ちなみにこの文章は、めちゃくちゃ真顔で書いています!
やっぱり人が爆笑しながら作ったものを聴きたいし見たい。
— まこまこまこっちゃん (@mak_1410) December 11, 2021
例を挙げてみると『愛、テキサス』は爆笑しながら作った感じがする。某46のMVなどは、すごいけどブラック労働の成果物というふうに思えてしまう(実際のところはわからんので逆かもしれません)
— まこまこまこっちゃん (@mak_1410) December 11, 2021