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踊る!ディスコ室町のギター

スマホの電源切ってる日記

週末、なんかもう完全に元気を失ってしまっていて、これが季節の変わり目か……? とか思っていた。とにかく漠然とした不安に抗えず、逃避のためスマホテトリスをやりまくるのがやめられないので、少なくともこれを中止しなければノーフューチャーすぎると思って昨日からスマホの電源を落として生活している。

そしたら、てきめんに元気が出てきたので拍子抜けした。

おれの元気を吸い取っていたのはスマホだった。不安になると各SNSの巡回とテトリスの繰り返しで余計に身動きが取れなくなっていたのが、スマホの電源を切っているととりあえずいったん深呼吸して茶でも飲むしかなく、6秒くらいたつと次の行動が考えられるようになる。アンガーマネジメントというものがあるが突発的な不安感情に対しても同じような効果があるかもしれん。

自室で仕事をしているとき以外、トイレにいるときも茶を沸かしているときにもスマホポッドキャストを聴いたりしていたけどそれもやめた。思えば仕事中に散々パソコンからインターネットを見ているしポッドキャストやラジオも聴けるので、スマホの小さい画面でまで追いかける必要はなかった。ご飯を食べながらYouTubeを見ていたが、フルタの方程式を何度も見るだけになっていたのでやめた。野村謙二郎が出た回の、金本が広島市民球場のレフトポールぎわから中学生にエアガンで撃たれる話とか全部覚えてしまっているしな。

スマホYouTubeを見たりなんやかんやする代わりに、元気が出る本でも読もうと思って椎名誠『シベリア追跡』を読んでいたら、これがまためちゃくちゃおもしろくて、なんで今まで本棚に積んだままになっていたのか不思議なくらいだった。椎名誠は中学生くらいのときに『岳物語』を読んでハマった作家だったけど、なぜか旅行記にはあんまり手が出ないまま今にいたっていた。自分もモンゴルに行くようになってソ連的世界の名残をいろいろ見たので共感できる話も多く、あっという間に読み終わってしまった。引き続き椎名誠の文章で景気づけしていきたいので何冊か注文。

スマホの電源を切っていると、目を覚ましてから布団の中で半覚醒のままスマホを触り続けてそのまま二度寝に至る……みたいな行動も取らなくて済む。寝る前のスマホより、起きてからのスマホの方が害が大きいんですね。アラームが使えないが、幸い目覚ましがいるような時間に起きる必要もないし、大人になってからは昼すぎまで寝続けるようなこともなくなってきたので大丈夫そう。

昼間に電源の切れたスマホを持ち上げてはハッとしたり、寝る前や寝起きにいつも充電している場所をまさぐってしまったりしては、完全に中毒患者的な症状に陥ってしまっていることに気づく。おそろしい! 本でも読んで元気取り戻そう、2023冬〜