songdelay

踊る!ディスコ室町のギター

レコーディング

サバイバル登山家・服部文祥のインタビューに「登山には審判や観客がいないため、自分で記録することが行為に含まれます」という言葉がある*1が、これは人生に関しても同じことがいえる。自分で記録することが行為に含まれている。

ちなみに、はてなブログのコピーには「書き残そう、あなたの人生の物語」とあって、それでやっぱりブログやわと思って記事を書いたりしているわけだけど、なにかを記録するために使えるのは文章だけではない。たとえば、音楽も人生を記録できる媒体のひとつだ。

実は(?)わたしはミュージシャンなので、ときどき録音作品を制作する。バンドで専門のスタジオに籠って楽器を鳴らしたり歌ったりして、ライブで演奏している(していないこともある)曲を、誰もが繰り返し聴ける状態にする。その行為が一般的に「レコーディング」と呼ばれていることからも、なんらかの記録であることは間違いない。


この週末は久しぶりにバンドでレコーディングスタジオを借りて、新曲のレコーディングを行った。
わたしがバンドに加入したのは2014年、19歳(!)のときなので、かれこれ8年はやっていることになる。その間に何度も新曲の録音を経験したのだけど、例外なく毎回大変な作業だ。

なにせ、いろんな楽器を別々に何テイクも録音しては聴き直すことを何時間もぶっ通しで続けるので、演奏している本人も、別室で聴いてジャッジを下すメンバーも、レコーディングエンジニアのコイズさん(いつもありがとうございます)も、もれなく疲れていく。

そんなことで今回も大変だったのだけど、やっぱり何年もやっているだけあって、さすがに演奏能力の向上を感じた。OKテイクを出せるまでにかかる時間が少なくなったし、編集上のマジックもほとんど使わなくなった(ゼロとはいわない)。加工が少ない、素直な演奏が録音できた。同じメンバーで複数回目の音源制作を迎えたのも、たぶん初めてのことだ(メンバーチェンジを繰り返していた時期があったので)。


最近はコロナ禍で思うように活動できていないとはいえ、バンドのいい雰囲気が保存されたいい音源になりそうである。
いろんな事件があったのでブログに書いてやろうとも考えたけど、それは音源を聴けばわかるのではないかと思うのでやめる。


ちなみに、ライブも決まってるのがある。

音源としてバンドの状態を記録するために散々作業を重ねたので、いい演奏ができる予定。
目撃しにきてください!