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踊る!ディスコ室町のギター

バンドを10年やること

9月に10周年記念ワンマンをやります。来てくれー


10年もバンドをやっているって、それはもうとんでもないことですよ。10年ですからね。ひとつのディケイドをひとまたぎにしています。赤ん坊は少年になり、少年は大人になり、大学生はおじさんになっていきました。かつては私も18歳でしたが、来月で28歳になります。


バンドが活動を開始したのは2012年ですが、中途加入のわたしがバンドにコンタクトを取ったのは2013年の年末のことでした。当時は初期のメンバーが脱退しまくった直後で、わたしは大学1年生(19歳!)。毎週、当時住んでいた京田辺市から二条のリハーサルスタジオに通って練習しまして、翌2014年の6月に初めてライブに出演しました。まだ三条河原町にあったVOXhallでのライブで、同じく出演していたGEZANのライブに圧倒されて「ライブハウスって怖いなー」とか思っていました。フジロッ久(仮)というバンドの方が、ステージ上部から飛び降りて足を骨折していたのも怖かった。2014年ってそういう感じでした。思い出深いライブです。そういえば、いま各所で名乗っている「まこまこまこっちゃん」という名前も、このライブの直前に命名してもらったはずです。当時は学校とかアルバイト先とか、各所でいちいちイジられましたが、最近は困惑されつつも受け入れられるようになってきたような気がします。自分がイジられ慣れただけかな。


その後なんやかんや各地でライブをしまくり、免許を取って高速道路を運転しまくり、フジロックに出演したり大学をギリギリセーフの単位数で卒業したり、会社を2つ辞めたりライターの仕事を始めたりしつつ、バンドは結成10年を迎えます。自分が参加している期間だけでも8年以上になりますから、我ながら長くやってるなーと思います。会社は1社目が8ヶ月、2社目は3年半で辞めましたが、もしどっちかの会社で8年やっていれば、ちょっとした役職くらい付いているくらいの年数です(不真面目な社員だったのでそうでもないかも)。


2010年代の真ん中くらいに一緒にライブをしていたバンドは、多くは解散したり、活動を休止したりしているように思います。会社に勤めていたり、家族ができたりするといろいろありますし、人生には様々な事情があって、仕方のないことです。仕方のない事情がなかったとしても、バンドというのはいろんな問題が発生したりする活動なので、続けていくのは大変です。



しかし、我々はしぶとく立っています。くどいようですがバンド活動は大変なので、私だって「続けるのムリかも!」と思ったことも1度や2度ではありませんが、それでもやっています。バンドメンバーも相当入れ替わりましたが、やっています。


なんでかというと、それはバンドがなんやかんや面白いからで、興奮があるからで、なんか誰かとわかりあえるような気がするからです。その誰かはメンバーなのかもしれないし、共演者なのかもしれないし、お客さんなのかもしれません。このへんは上手く言葉に変換することができません(それではライター失格なのかもしれませんが)。


高校生のころ、京都の大学に進学を決めた理由は「京都に行けば、なんか面白いバンドができそう」と思ったからでした。そして当時の直感は、けっこう当たっているように思います。つまらないバンドだったら8年も続けていません。もちろん、うんざりするようなことも無いことはないですが、それ以上に面白いことが上回っているので、ここまで続けてこられました。


というわけで、その集大成として9月にワンマンライブを開催します。場所は、京都の磔磔(たくたく)というライブハウスです。ここで、くるりのライブを見たり、中村佳穂に声援を送ったり、サークルの定期演奏会をしたり、ライブに出演したりしてきました。最近では柴田聡子 in FIREも見ましたね。いつ行っても最高のバンドが出ている、世界的にもユニークで、素敵なステージがあるところです。そういえば「京都に行けば、なんか面白いバンドができそう」と思ったのは、NHKのドキュメンタリーかなにかで磔磔の映像を見たのがきっかけだったかもしれません。一緒に見ていた父が「学生時代に出演した」と言っていて、おれだって出れるわい、と思ったような記憶があります。憧れの場所ということです。


ライブは、多くの人に見に来てほしいと思っています。なんでもオンラインで見られる時代に、わざわざ足を運ぶ価値のある、そう感じてもらえるような演奏をする自信が、少なくとも私たちにはあるからです。音楽は空気の振動ですが、その振動を生の演奏で起こすと、何かが伝わります。何が伝わるかは当日にならないとわかりませんが、とにかく何かが伝わるはずです。何かが伝わってきたから、10年も続く活動になっています。




見に行くぜ!と思ってくれた方は、電話、メール、SNSなど、なんでもいいのでご連絡いただけますでしょうか。磔磔のメール予約もあります。関西圏の方はもちろん、遠方からの参加も歓迎です。翌日は日曜日ですので、ついでに京都で遊んで帰ることもできそうです。どうしても駄目なら、有料ですが配信もあります。でも現場で見てもらうのが絶対に一番おもしろいので、可能なら京都まで足を運んでください。


ライブがあるとき、どうやって告知するのがいいか、どんだけバンドやってても謎なのですが、思っていることをインターネット経由で伝える手段としては、文章がいちばん得意かなと思ったのでこうしたテキストをしたためた次第です。長くなりましたが読んでくれましたかね。


そういうわけで9月10日(土)、京都でお待ちしております。いいライブをします!