「わたしを空腹にしないほうがいい」を読み終わったあと、よし、と一呼吸置いてから一気に読んだ。
やっぱりめっちゃ良い。
僕はエッセイが好きだ。高校2年のとき、国語の先生が「随筆って文学のなかでは下等なジャンルやねん」と発言したことにしっかり抗議したくらいに。確かそのあと別の説教のついでに理由を説明されて、ほんまかいな…と怒ったり悲しくなったりしてしまった記憶がある。
だけどやっぱりエッセイは最高だ。最初の章から、まさにそのことを言ってくれている。またしても初めの見開きから強めのジャブをもらってしまった。
人生はドラマではないが、シーンは急にくる。わたしたちはそれぞれに様々な人と、その人生ごとすれ違う。だから、花やうさぎや冷蔵庫やサメやスーパーボールの泳ぐ水族館のように毎日はおもしろい。
いつだったかツイッターに書いていた人もいたけど、 人生には映画みたいなシーンが結構いっぱいある。誰も撮っていないだけで。
だから、いつもすれ違っていただけの人生を少し見せてもらうと、びっくりするくらい面白かったりする。それが知らない人でも、だ。
あとがきの最初の言葉は「生活は死ぬまで続く長い実話」。
そういうことも、言われないと忘れてしまいそうになってしまうな。
なんか映画観てるとこんな映画みたいなことないよな〜って思うけど自分の人生をよくよく振り返ってみると、結構映画みたいなことが起こっているんだよなただ誰も撮っていないだけで
— mariekko (@stem910) April 20, 2018