songdelay

踊る!ディスコ室町のギター

「興味のありそうな情報とラクに出会える」

ライブのついでにシモキタの文化レベルをお手並み拝見、と思って本屋B&Bに行くと、興味のある本が目に入りすぎてびっくりした。

無数にある本を限られた空間に並べる、選書という行為の尊さを感じる。同じ本が京都の本屋にもあるのかもしれないが、ヤバい本を自分に見せてくれる書店へ敬意を表する意味も込めて以下の4冊を購入。


GoogleアプリのCMコピー「興味のありそうな情報とラクに出会える」が気味悪すぎると思っていたのだけど、その主語が本屋になった途端に許してしまいそうな自分がいる。いや手元の板ではなくて時間を掛けてたどり着いた空間で出会っているのでラクではないのだけど。

というか、「興味のありそうな」ではなくて「興味あるのに知らなかった」ものに出会わせてくれるものが尊いのではないか。オートフォーカスではファインダーの中心にしかピントが合わず、たまにはマニュアルでピントを合わせたほうがいいときもある。


ネギクル*1のライブはわりとそういう意識を持って物販を展開していて、音源の他に、バンドのロゴが印刷されたタオルとかじゃなくて、メンバーが作ったZINEなどを販売している。それをライブのMCで「モンゴルが好きでZINE作ってるんですよ〜」と告知すると、ライブごとに一人ずつくらい、実はわたしもモンゴル好きなんです、と言って買ってくれる方が現れる。

油断すると自らの集金装置レベルを高めるために等速直線運動で進んでしまう人生であるので、思わぬところで思わぬものに出会いたいし、出会わせたいと思っている。それがモンゴルでいいのかは謎ですが、わたしとしてはおすすめしています。

ちなみに本屋B&Bさんでは、そのモンゴル武者修行ZINEも売っている。いい本屋さんに扱ってもらえてうれしい!買い占めてください!

*1:シュウタネギと愉快なクルー、というお祭りグループに参加しています

時速100キロで移動しながら過ごす

きのう東京でライブをして、例によって夜走りを経て朝方に京都に戻ってきたので、脳と体がぼやぼやしたまま一日を過ごした。

バンドマンは遠くの街に出かけてはすぐに帰ってくる生き物であるけど、今回もすぐに帰る度が高い旅だった。集合して東京まで行き、ライブをして帰ってくるまできっかり24時間。そのうち半分以上を高速道路上を時速100キロで移動しながら過ごす。そうすると脳の機能が低下します。京都南インターを降りてローソンに入ったとき、入り口近くのレッドブルをそのまま手にとって飲みそうになった。

いつもはレンタカーを返したらそのまま寝てしまうんだけど、今日は休暇を活かして眼科(コンタクト作り直し)と友達の個展に行くという偉業を達成。しかし、さすがにそれで体力が切れて、昼過ぎに帰ってきてご飯を食べたら気を失うように寝てしまい、気づいたらこの時間。今からもう一度寝る。

自作レンズ「TETTOR 60mm F1.4」

鉄塔さんから自作レンズ「TETTOR 60mm F1.4」をお借りしたので、近所で写真を撮った。

3Dプリンタで鏡筒や絞り(!)まで自作されたというレンズ。

ポッドキャストで借りたい人を募集していて、ちょうど条件に当てはまるカメラ(ソニー・Eマウント)を持っていたので図々しくも名乗りを上げた。




めちゃくちゃ明るいレンズ(F1.4)で、絞り開放だとピントの合う範囲が狭い+球面収差(?)が出てしまい、使いこなすのはけっこう難しい!

でも、うまくハマると楽しい写真が撮れる。


キリっとしてるハト
ポートレートに使えるのではないか

思い切って絞り込むと収差が無くなって、普通にめっちゃきれいに写ります。

絞り開放、ギラギラする
絞ったらこう
わずかに収差が残っていますが、よく見ないとわからない(そういうボケにも見える)
鴨川のカモ


フォーカスや絞りを触ると画が大きく変わるので、写真を撮ることそのものの楽しみが大きい。久しぶりにMT車に乗ったときの気持ちというか。

明るいレンズなので、ライブハウスとか照明ビカビカな場所で使っても楽しそう。

もうしばらく使わせてもらいます!



ところで、前回の記事もImage Castの話だったし、カメラを買ったのもImage Castがきっかけで決断したんだった!

みなさんも聴くといいと思います!

ルームシェアの人んちネス

ポッドキャスト番組・Image Cast #78 にDPZ編集長の林さんが出ていたのを聴いていたら「人んち」について語っていた。

ひとんち成分・人んちネスの高いモノに惹かれるという話。



そういえば自分はルームシェアをしているが、これは「自分ち」と「人んち」の境界線が曖昧な環境なのかもしれない。

たとえば実家から届いた地方の名産品をみんなで食べたりすると「友達の実家」という世界が急に登場するし、洗面台に見たことのない化粧水とかが現れたりする。

今もテレワーク中の同居人の部屋から、自分では絶対焚かないお香の匂いがしている。

ああ今「人んちネス」を感じているな〜 と思っているところです。

リア充記事

dailyportalz.jp

久しぶりにデイリーポータルZで記事を書きました!

正直もっと爆発的に読まれると想像していましたが、そうでもないようです!

じわじわ読まれてはいそう。じわじわ読んでください。


はてなブックマークには以下のようなコメントがついていた。

花見は寒い、必要なのは釜飯だ!

リア充だ。。。

2022/04/08 13:52
b.hatena.ne.jp

リア充

久しぶりに見た単語だ。かつてインターネット世界では「リア充」というと交際相手が存在していることを揶揄する(ひがむ)言葉だったように思うけど、この方はたぶん純粋に「リアル(現実)が充実している」という意味で使っていそう。

懐かしいーと思ったりしているとだんだん考えが浮かんできて、最近の自分の行動指針は、全部「リアルを充実させる」ためにやってるんじゃないかと思えてきた。

リアルは充実させていきましょう!外でご飯を食べるだけでも充実している感じはします。鴨川は鍋もOKらしい。鍋もやろう。

dailyportalz.jp

電車のポテトを考える

frasco-htn.com

Webマガジン・フラスコ飯店に記事を寄稿しました!お読みください。

記事では、『桐島、部活やめるってよ』と自分の高校生活を振り返って、世の中に充満する「コード」について考えた。


「コード」は規範・規律みたいに訳される場合が多いと思うけど、記事中に登場するときに帯びる意味は「縛り」みたいなニュアンスに近いと思う。

そういえば、ギターのコード進行も同じ意味で(たぶん)、アンサンブルに秩序をもたらすために存在している。ただ、音楽のいいところはその秩序、縛りから逸脱するのがカッコイイとされている点だ。

全ての作曲家は、いかに上手く逸脱を仕込めるかに魂を賭けているし、演奏家は常に逸脱の機会を伺っている。

本当は、生活のなかでも逸脱の機会を伺っていい。

具体的には、たまに鴨川で釜飯を炊くとか(今週そういう記事も出そうです)。


繰り返しになりますが、読んでください!

frasco-htn.com

友人を混ぜると謎の感慨がある

いよいよ花見も本格的にシーズン入り、オープン戦から数えて4回目の今回は、友人がたくさん来てくれた。

みなさんと同じようにわたしも複数のコミュニティを行き来していて、そのそれぞれに友人がいる。普段その友人たちが交わることはないし、意識的にも無意識にも混ぜないようにしていた。たとえば地元のツレと大学の友達が一緒にいるのが変な感じというか、そのコミュニティによって自分のペルソナを使い分けているような感覚があったのかもしれない。

最近の生活の裏テーマに、そうやって別々のコミュニティで仲良くしてくれている友人たちも、会わせてみるとけっこうすぐに馴染むのではないかというものがある。実際、ルームシェアをしている我が家にはちょくちょく「誰かの友達」みたいな人が訪れるのだけど、友達の友達はだいたい気が合う。少なくとも飲み会1回ぶんくらいの場は持つ。

それで今回は、
・ルームメイト
・軽音サークルの友人
・別の軽音サークルに入っていた友人
・オンライン読書会に参加してくれていた友人(対面するのは初めて)
・現在のバイト仲間
・Webメディアをやっている人(?)

などで仲良くしている人を呼んだ。というかコミュニティの別をあまり気にせずに花見の通知をしまくった結果こうなった。
学生の頃はサークルの飲み会に別のサークルの人が一人来るだけでめっちゃ気を使うというか、場がギクシャクしてしまうようなこともあったように感じるけど、まあみんな大人だしなんとかするだろうと思ったのだ。

その場に集まった全員と友人なのは自分だけで、他は初対面の組み合わせも多かったのだけど、実際に会わせてみるとなぜか地元が一緒だったり(偶然、小学校の同級生が発覚したり同じ高校出身だとわかった人たちがいた)して意気投合しているのが面白かった。
途中で忘れ物を取りに帰って、10分くらい場を離れたときもそれなりに盛り上がりを維持していたようで、戻ってきたときにワイワイやっているのを見て感動した。友人を混ぜると謎の感慨がある。


昼にいろんな友人と会って夜もそのうち数名と飲みにいったからか、完全に記憶のフタが開いたらしく、夜には嘘の走馬灯みたいな夢をみた。

RPGの世界みたいなところに学生のころ好きだった子やDPZのライターがバンバン出てきて、自分は「江ノ島さんみたいに記事をどんどん書くにはどうしたらいいだろう」と悩んでいた。「江ノ島さんはライターとして標高の高いところにいる。自分は高地トレーニングが不十分なので標高を下げないといけない」と結論づけてバイクで山を降りる、みたいな内容だった(なんか書いてみると会ったこともない江ノ島さんがメインなので走馬灯ぽくないけど、他にいろんな友人が出てきて走馬灯っぽかったんです)。

それで起きたら5:30だった。
たぶんアルコールが効いていて眠りが浅かったのだと思う。そういえば普通に飲み会があったころ、飲み会の次の日はいつもこうして早い時間に目覚めていた。