ライブのついでにシモキタの文化レベルをお手並み拝見、と思って本屋B&Bに行くと、興味のある本が目に入りすぎてびっくりした。
無数にある本を限られた空間に並べる、選書という行為の尊さを感じる。同じ本が京都の本屋にもあるのかもしれないが、ヤバい本を自分に見せてくれる書店へ敬意を表する意味も込めて以下の4冊を購入。
- 冬牧場 李 娟(著) - アストラハウス | 版元ドットコム
- 牧畜を人文学する シンジルト(著/文 | 編集) - 名古屋外国語大学出版会 | 版元ドットコム
- 言葉の外へ 保坂 和志(著/文) - 河出書房新社 | 版元ドットコム
- スパイのためのハンドブック Lotz, Wolfgang(著) - 早川書房 | 版元ドットコム
GoogleアプリのCMコピー「興味のありそうな情報とラクに出会える」が気味悪すぎると思っていたのだけど、その主語が本屋になった途端に許してしまいそうな自分がいる。いや手元の板ではなくて時間を掛けてたどり着いた空間で出会っているのでラクではないのだけど。
というか、「興味のありそうな」ではなくて「興味あるのに知らなかった」ものに出会わせてくれるものが尊いのではないか。オートフォーカスではファインダーの中心にしかピントが合わず、たまにはマニュアルでピントを合わせたほうがいいときもある。
ネギクル*1のライブはわりとそういう意識を持って物販を展開していて、音源の他に、バンドのロゴが印刷されたタオルとかじゃなくて、メンバーが作ったZINEなどを販売している。それをライブのMCで「モンゴルが好きでZINE作ってるんですよ〜」と告知すると、ライブごとに一人ずつくらい、実はわたしもモンゴル好きなんです、と言って買ってくれる方が現れる。
油断すると自らの集金装置レベルを高めるために等速直線運動で進んでしまう人生であるので、思わぬところで思わぬものに出会いたいし、出会わせたいと思っている。それがモンゴルでいいのかは謎ですが、わたしとしてはおすすめしています。
ちなみに本屋B&Bさんでは、そのモンゴル武者修行ZINEも売っている。いい本屋さんに扱ってもらえてうれしい!買い占めてください!
下北沢B&Bにて発見👀 pic.twitter.com/tDu9zsrJk2
— まこまこまこっちゃん (@mak_1410) 2021年12月29日
*1:シュウタネギと愉快なクルー、というお祭りグループに参加しています