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踊る!ディスコ室町のギター

モンゴル語やってる

今年の春ごろからモンゴル語のレッスンを受けていて、今日のリモート授業が今年最後のレッスンだった。ときどき休みをはさみつつ、20回くらい個人レッスンを受けたことになる。軽い気持ちでスタートしたものの、けっこう続いている。楽しいからである。

大学生の頃は、外国語の授業といえばちょっと休むと途端に単位取得が難しくなる厄介な存在だとばかり思っていた。実際、土曜日の1限に授業があったドイツ語は単位が取れなかったし、代わりに取るようになったロシア語*1も通常1年で取り終わる単位を2年かけてなんとか取った。おれは語学に向いてない! と本気で思っていた。

それが、今やるとずいぶん楽しいのである。初学者向けのテキストを開くと、学生のときは見るのもイヤだった「格変化」の表が出てきたりして一瞬たじろぐ。だが、根気よく向き合っているとだんだん仕組みがわかってきて、そのわかってくる感覚が気持ちいい。前向きな気持ちで向き合うと、各変化もけっこういいやつだ。

外国語を勉強するときのコツもなんとなくわかってきた気がしていて、それはとにかく書く、ということだった。テキストや参考書の例文をひたすら写経するように書き取っていくと、読めるし書けるようになってくる。ノートにキリル文字を書き続けていると、中学生のときに英語を勉強していたときの気持ちを思い出した。あのときはローマ字の読み方で読んでいた単語が英語として読めるようになったのだ。それをキリル文字で体験し直している。

モンゴルで出会う人たちは「ドラマやアニメを見ているうちに日本語が身についた」とか平気でいうので、そんなもんかと思ってモンゴル語の映像を見てみたりしていたけど、自分はそれでは進歩する気がしなかった。とにかく書く。書くとわかってくるのである。そういえばわれわれは、人の名前を聞いたとき「どういう漢字?」と聞く民族である。耳から入ってくる情報を処理するのはあんまり得意ではなくて、思ったより視覚に頼って物事を理解しているようだ。

語学といえば英語だったので、日本と比較的距離が近い国の言葉を勉強するのも新鮮でおもしろい。語順は日本語と同じだし、ふとしたところで似たような言葉の使い方と出会ったりする。たとえばモンゴル語で「үе(ウイ)」は「時」という言葉だけど、ふたつ重ねて「үе үе」で「ときどき」である。Sometimesに比べるとだいぶ親近感がある。ウイウイ。

*1:なぜか母校では第二外国語の再履修クラスはロシア語の単位が取りやすいといわれていて、ポンコツ学生ばかりが集まっていた