去年ゲルに泊めてくれた*1遊牧民のおじさんたちとfacebookを交換したら、日本に帰ってからもときどきメッセージが来るようになった。それが1年近く続いているんだけど、いきなり連絡が来るっていうのはなかなか良い体験であるように思う。
内容は「こんにちは、元気ですか」くらいの挨拶とか、雪が降ったとか花が咲いたとかいった写真が送られてくるか、という感じで(お互い言葉がわからないので)、特に用事はなくてもいきなり送られてくる。
同行者には電話がかかってきたこともあった。まだテキストメッセージであれば辞書を見たりGoogle翻訳を使ったりする猶予があるけど、通話だと本当になにがなんだかわからない。*2。
ゲルに泊まったとはいえ、その間は通訳もいなかったからそんなにコミュニケーションできたわけでもなく、われわれはとりあえず泊まって去っていった外国人という感じだと思うんだけど、とにかくメッセージは送られてくる。
しかし全然迷惑に感じることはなく、いきなりメッセージが送られてくるのは、むしろうれしい。わたしは友達や知人に対して用事もないのにいきなり連絡する習慣はない*3んだけど、遊牧民ばりにいきなりメッセージを送り付けてもよいのかも、と思えるようになってきた。
思えばTwitterでつぶやいたりブログになにかを書いたりするとき、それは世界に対して公開しているっていう建前でありながら、実は何人かの読者を想定しているように思う。少なくとも、この人からいいねが来そうとか、この人からはてなスターがもらえそう、みたいなことは無意識に想定しているような。
そんなまわりくどいことをしなくても、気になる人にはいきなり「これどう思いますか」とか送り付けたらいいのかもしれない。そういえば何年か前、同世代のモンゴル人が『逃げ恥』を見て、なんで日本の男性は思ってることを言わないの??と怒っていた。それ対して、あれは誇張して描かれてるんだよって教えたことがあるけど、自分もたいがい平匡さんと同じようなもんかもしれん。
最近はモンゴル語を勉強しているので、遊牧民とは多少内容のあるやり取りができるようになってきた。「今年は雨がよく降ったので、草原の緑が濃くてよい」とのことです。