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踊る!ディスコ室町のギター

京都の街には贅沢品

午前、ネギくんと鴨川で練習。奏太くんも来ていて驚く。ネギくんとライブをやることになると、だいたいメンバーがどんどん増える(楽しいことです)。
鴨川はまだ少し暑かったけど、風が涼しくて最高。橋の下でジャカジャカやっていると、ラクロスの練習やアコースティック系の軽音サークル?がどんどん来る。そういうところにいるから、いつまでたっても学生気分が抜けない。

昼、自宅でS&Bのレトルト親子丼を食べる。見た目は微妙、味はまあまあ。レトルトの丼とかカレーって、なんとなく騙されている気分になる。食品会社に騙されているのか、自分が自分を騙しているのかはわからない。


バスで四条烏丸まで出て、京都シネマで『ドライブ・マイ・カー』をみる。先週見ようと思ったらチケット完売だったけど、今日も満席。早めに予約したのでセーフ。

映画に出てくる赤い車がかっこよかった(スウェーデンの車らしい)。
自分の実家は、これまでに3回ほどクルマ乗り換えていたけど、どれも赤い車だった。なので会社の車やレンタカーで赤以外の車に乗ると、なんかかわいくないクルマやなあと思ってしまう。西島秀俊(後半は三浦透子)が運転するサーブ900は赤くてカクカクしててかっこいい。エンジン音もよかった。クルマ欲しいなあと思ってしまうが、京都の街には贅沢品。

主人公が演劇をやっていた(俳優・演出)のだけど、そういえば演劇の作り方というか、本読みっていうんですか、台詞をあわせるときに感情を込めないことにへえと思った。一般的なやりかたなんだろうか。というか、そもそも演劇自体を見たことがないかもしれない。なんかよさそうなのがあったら見に行きたい。

とにかく全編に渡って、村上春樹的な世界が描写されてるというか、家具を写すカットなんかでは、村上春樹の文体が浮かんでくるようだった。丁寧な映画、演劇的な映画。西島秀俊三浦透子もかっこよかった。タバコがうまそうだった。


帰りに、10月での閉店が決まった大垣書店四条店に寄る。信号を渡ってすぐのところに店舗ができた(”京都本店”だ)し、近所にこんなにいらんだろとなったんだろうけど、微妙に品揃えが違ったので、個人的には困る。
けっこう使っていたし名残惜しくて、せっかくなので『東京の生活史』とフロム『愛するということ』、千葉雅也『勉強の哲学』を買う。これらの本を読むたびに、マクドナルドの上にあった四条店を思い返すでしょう。窓際の席、1回も座れなかったな。


夜、帰宅してレトルトカレーを食べる。惣菜のコロッケとゆでたまごを2個載せて、豪華っぽくしてみると、これはやっぱり、自分が自分を騙している。