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踊る!ディスコ室町のギター

台湾の若者が知りたい(水野俊平)

台湾の若者を知りたい (岩波ジュニア新書)

台湾の若者を知りたい (岩波ジュニア新書)



最近韓国事情について新書を読んだので、近隣国の若者シリーズということで。
songdelay.hatenablog.com



韓国と比べると台湾の若者事情はかなりゆるいバイブスがあるようだった(それぞれの本の方向性もかなりあるけど)。
昨年末に3泊4日で台北を旅行してきたので、なるほどそういうことだったのか…と納得できる部分も多い。


ご飯はいつも温かい
朝昼晩、冷たいご飯はほとんど食べない。朝もおかゆとか。学校にも教室に弁当を温めるボックス(蒸飯箱というらしい)があるし、会社とかでもレンジでアツアツにするのが当たり前。
自分も小学校から高校まで弁当を温めるチャンスが無いことを不満に思っていた。うらやましい。


昼寝の時間がある
昼ご飯のあとは寝る習慣がある。学校とかでもそのための時間が取られているらしくてめっちゃいいなーと思ったが、各自机に突っ伏すスタイルらしい。ちょっとしんどくなりそうでもある。
しかし昼寝はいいですね。


落ちてくる葉っぱを避ける
女子高の周りにたくさん植わっている椰子の木から大きな葉っぱが落ちてくる危険があるので、生徒は「臨機応変に避ける100通りの方法を考えろ」と指導されている。
日本ならすぐ切ってしまいそう。避ける方法を常に考えることで伐採を回避するというのは楽しい解決方法だ(大きな事故にはならないということなんだろうけど)。


授業の合間にダンスタイム
紹介されている女子高では、2時間目と3時間目の合間にダンスタイムがあり、月水金にそれぞれ10分間全校生徒が校内放送に合わせて踊る(気分転換のため)。放送される曲はサッカーワールドカップのオフィシャルソングで、振付は体育の先生。
参加したがらない生徒もいるが「踊る生徒を褒めることで参加に導いている」という体育の先生の話に学習心理学を感じて興奮した(心理学科出身なので)。


クラスのルール
女子高の教室に掲示されているクラスのルール。

1. 他の人の食べ物は大切にしましょう
2. クラスメートの前でイチャイチャしないでください
3. クラスのグループLINEは既読無視しないでください
4. 毎朝学生証のタッチを忘れないでください
5. ゴミはきちんと分別して捨てましょう

勝手に人のものを食べる子や過剰にイチャつく子がいるんだろうか。
クラスのグループLINEに返信しないヤツがいるのは世界共通ぽい。


髪型
「別に流行っているわけではなく、100〜150NT$(370〜550円くらい)の床屋さんに行くと、この髪型にされます」とのこと。台湾男子みんな同じ髪型やな…と思ったがやはりこういうことか。


スクーター
「スクーターに乗れるようになれば一人前」らしく、大学生はみんなスクーターに乗る。18歳になったらすぐ免許を取る(筆記試験だけで取得でき、誕生日に学校を休んでまで取りに行くこともある)。筆記だけで取得できるわりに250ccまで乗れるらしくなかなかワイルドな制度だな。
合コンのときはスクーターのカギで女の子がくじ引きをして、引いたカギのスクーターの後ろに乗る「抽鑰匙」というイベントがあるらしい(これはめちゃくちゃやってみたい!!)。男子が女子を乗せるときのくっつき具合で友達、友達以上恋人未満、恋人同士…というのが判断されるらしいのも甘酸っぱい。 こういった異文化の青春を知ることは楽しい。


兵役
男子は4ヶ月間兵役にいく。兵役に行くと連絡がつかなくなるので、その間に彼女が他の男子に取られてしまうことがあり、「兵変(クーデター)」と呼ばれている。悲しい現象や…


日本人の本音と建前
日本人と交流したことのある若者にアンケートを取ると、「日本人が本心をまったく別な表現であらわす」ことに戸惑うという。
「美味しいと言ってるのに全然食べない」「日本に来たら連絡してね!というのに連絡しても返事がない」など、社交辞令的なものが理解できない、とのこと。
これは日本で暮らしていても理解しきれない(行けたら行く…とか)ことも多いし、ちょっと自覚したほうがいいことだな。





こういう本を読んでみると、2,3時間のフライトで行けるような近い国のことに今まで無関心すぎたことに気付く。
旅行したときは現地に住んでいる友達(日本人)に案内してもらったけど、次に行くときには台湾の同年代の子とも話をしてみたい。
台湾のバンドもいくつか聴いてみたけど、結構いいバンドがあるんだよな。

中途

中途

  • 大象體操
  • マンドポップ
  • ¥204
我會不會又睡到下午了

我會不會又睡到下午了

  • DSPS
  • インディー・ロック
  • ¥204


新型ウイルスの騒動が終わったら、また1週間くらい食べ歩きしに行きたい。



(年末の旅行で撮った写真)