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踊る!ディスコ室町のギター

好き・嫌いではなく得意・苦手で判断してる(ことが多い)

「好きな食べもの」というのがベタな質問として君臨しているが、これに答えるのは結構むずかしい。わたしは毎回困る。だいたいなんでも好きといえば好きなので、これ! というのを決めきれないのだ。しかしこないだ出席した結婚披露宴で配られた新郎新婦のプロフィールには「好きな食べもの」の項目があって、新郎の好きな食べものは「豚汁」であった。なんかいい人そうである。おれも豚汁は好きだけど、結婚披露宴でみんなに配るプロフィールに書くほどは好きじゃないかもしれない。

このときに見た豚汁という回答がけっこう印象に残っていたので「自分なら何を書くだろう」と一生懸命考えていたのだったが、思えば物事を好き・嫌いで判断していることってあんまりないかもしれないと思い至った。それでいうと食べ物はだいたい得意である。激辛ペヤングとかを食べるのは苦手であるが、好きじゃないとか嫌いとか言い切るほど憎んではいない。桃やぶどうは好きだが好きな食べもの欄に書くほど食ってないしなあ。みかんの皮を剥くのは得意。

このことは人間関係にもいえる。学生の頃も会社員になってからも、みんな平気で「おれ◯◯さんに嫌われてるわ」「まこっちゃんって◯◯くんのこと嫌いやんな」みたいなことを言うので毎回変だなと思っていた。まあ好きな人くらいはいるとしても、嫌いな人ってよっぽどじゃない限りいなくないか。たまにはいるのかもしれないが、だいたいはちょっと付き合うのが苦手かも、という程度である。好き・嫌いってそんな快・不快的プリミティブ思考でやっているほど単純じゃないのではないか。

これでいうと「好きな食べもの」みたいな当たり障りのない質問に対して、このようにごちゃごちゃいって回答を延期するという意味では、人付き合いも苦手といっていいかもしれない。おれも次に好きな食べものを聞かれたときに備えて「豚汁」的な回答を用意しておこうと思う。