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踊る!ディスコ室町のギター

釣りってつまり、答え合わせですよね

 

世の中には突然釣りにハマってしまう人というのがいて、最近僕のタイムラインにもそういう人が現れた。

元コミックナタリー編集長で、現在はアメリカ在住ミュージシャンの唐木元さんだ。今月に入ったくらいから突然、釣りに関するポストが増えた。

以前も「ハーレムのバス釣り」と題された文章を書いておられた(この文章もめっちゃ面白い…)けど、どうやらこの頃は本当にニューヨークで釣りをしているらしい。

 

note.com

 

noteの投稿を開いてみると、共通点を感じてしまうことがめちゃくちゃある。

まさに僕も中学3年の受験シーズンまで釣り好きの子供だったし、最近10年ぶりくらいに釣りを始めたらPEライン*1の台頭に驚いた(もちろん結び方にも苦労した)。ルアーやりたい!と思ったら周りの釣り人たちから「エサじゃないと釣れへんで!」とか言われたのも同じだ。これ本当にどこでも言われる。

釣り場の写真もどことなく、僕が自転車でせっせと通っていた大阪湾の運河の風景と似ている。ちなみにイーストリバーの魚は食べない方がいいと保健局が発表しているそうだけど、運河で釣ったシーバスは普通にじいちゃんが塩焼きにして食べてたな…。

 

 

そんなわけで、すっかり夢中になってツイッターやnoteにポストされるニューヨークの釣りレポートを読みあさっているが、特にめちゃくちゃ頷いたのはnoteへの最初の投稿の結びの文章。

俄然やる気が湧いてきた。まずはリサーチからだ。おれはリサーチが好きなのだ。正直本番より好きなのだ。本番ってあれほら、作業じゃん。

 

そうそう、趣味で一番楽しいのって、準備している時間なのだ。

 

釣りの場合なら、狙うサカナが何を食べているか、表層にいるのか海底にいるのか、当日の潮はどんな流れか、天気は、気温は、水温は…と膨大な情報を集めている時間が至福の時間。

そういった情報の中から自分なりに仮説を立てるのが楽しくて、本番はそれを証明するための作業なのだ。

 

思えば釣り以外のいわゆる”オヤジ趣味”、たとえば競馬とかも同じような答え合わせの快感があるためにハマってしまうような気がする。とにかく自分が立てた仮説を証明して、「ほら、言うた通りやろが!」とか言いたいのだ。

野球を見ているオッサンとかもよくこういうことを言っている(ほら、ここで藤川出したら打たれるって言うたがな!)。スポーツ新聞に書いてあることは、だいたいこういう台詞のための情報だといっても過言ではない。

 

 

そんなことを考えながら、毎日ニューヨークの釣り事情についての投稿を見ていると、ついにその瞬間はやってきた。

 

 

ツイートを見た瞬間、声がでた。釣ってるやん…!。人ごとながら、最近で一番ブチあがった瞬間だ。

そして不思議なもので、1匹目を釣り上げてからはその後も連続で魚をゲットしているようだ。

 

いやあ良いなあ。おれも今すぐ海に行きたい!

 

 

 

 

先週はこういう流れで釣り熱が高まっていたところ、週末は釣りに誘われた。

まさに渡りに船!!と思って二つ返事で約束を取り決めて喜び勇んで出かけたが、ちょっと誤算があった。

 

船釣りだったのだ。

 

船に乗ったのは初めてだったんだけど、僕はめちゃくちゃ船に酔いやすいタチだったらしい。乗船してから最後まで、ほとんどずっとグロッキー。合計5回ほど、胃の内容物を海へ放流した。

 

こんなに揺れるものなんですね。

そのへんはちょっとリサーチ不足だったかなあ。

 

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顔色悪い記念写真。これの前に3回吐いて、このあと2回吐いた。



 

 

*1:ポリエチレン製の撚り糸