映画『ナミビアの砂漠』を見て、これってかなり『ハッピーアワー』を意識してるんじゃないかと思った。両作品には共通している点が多いのだ。両方とも物語を貫くのは妊娠・中絶というテーマであり、登場人物たちはケンカしてボーッとしたときに階段で転んで大怪我を負う。それだけなら思い過ごしかなとも感じたが、渋谷采郁(ハッピーアワーで新人看護師役、ナミビアで心理士役)が登場したのを見て間違いないと思った。
しかし自分としては見ていて強く惹き込まれたのはハッピーアワーの方で、一方のナミビアは見ているのがかなりつらかった。両者がちがうのは写っている景色そのものだったかもしれず、ナミビアでは東京の視野狭窄を表現しているような寄りのショットの連続で描かれるのは虚しい人ばかりで、みんなもっとのんびりしたところに引っ越した方がいいんじゃないかと思った。SNSやブログを見ていると「河合優美が美しい」みたいな褒めコメントを多く見たけど、東京のガリガリの女の子あんまり見たくない。
ハッピーアワーだって明るい話ではないが、神戸の海や山が遠くに見えているだけでも緩和されるものがあった。アホのボンボンクリエイターと付き合ってないで摩耶ケーブルで遊びに行って欲しい。もっと遠くまで景色が見えるところに住んだほうがいいと思うわけです。