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踊る!ディスコ室町のギター

ベイブレードの思い出

今でもたまに「あれはなんだったんだろう」と思い出すエピソードがある。

まぼろしの店

2000年ごろだったと思うけど、ご存知のとおり世の中には空前のベイブレードブームが訪れ、入手が難しい状況になった。
店頭在庫が全くなく、量販店やおもちゃ屋さんに行っても全然買えない。

そんなとき、会社の飲み会から帰宅した母が「帰り道にものすごい数のベイブレードを売っているおもちゃ屋さんを見た」と教えてくれた。会社近くの路地にある個人商店に大量の在庫を見たという。
ずっとベイブレードを手に入れられなかった僕もめちゃくちゃ喜んだし、おもちゃ屋さん行脚に付き合ってくれていた母も興奮していた。

しかし週末に満を持して買いに行ったところ、母が見たというおもちゃ屋さんは見つからなかった。
ベイブレードを売っているおもちゃ屋さん」が無かったのではなく、そもそも玩具店が無かった。畳屋さんしかなかった。

母が何を見たのかは謎のまま。

近所の公園

その後流通が回復して無事にベイブレードを楽しんだのだけど、中学に入るころには遊ばないようになっていた。

ある日学校から帰ると、遊ばなくなったオモチャの処分が母から告げられた。我が家で集めていたベイブレードのコレクションは、ご近所の子供にプレゼントされるという。
母が手渡しにいったところ、みんな「こんな古いヤツ見たことない!!」と大興奮だった(知らなかったけどラインナップが大幅に更新されていた)。

その後しばらくのあいだ、家の裏の公園から「ゴーーシューッ!!」の叫び声が毎日聞こえていた。


#ベイブレードの思い出

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by タカラトミー