songdelay

踊る!ディスコ室町のギター

いま、将棋がおもしろい

タイトルは嘘で、将棋自体は1000年前から人気のあるボードゲームだ。

藤井聡太七段の活躍による盛り上がり*1に合わせて、僕もにわかに盛り上がっているという話をさせてください。

 

 

たまたま読んだ将棋のニュース記事が面白くて、将棋自体に興味が湧いた。最近よく見る松本博文さんという方の記事、文章がおもしろいのだ。

「藤井七段はすっと香を走ります。王手。その香は、将棋界を駆け上がっていく藤井七段の姿のようでもあります。」

こんなに文化的な輝きのある比喩があるだろうか。しびれる。

 

藤井聡太そんなに強いのかよ、と思って在宅勤務の合間や会社帰りの電車でAbemaTVの中継を見てみると、これがまた面白い。

テレビをザッピングしているときに目にする将棋中継にはおもしろさを見出せずにいたが、アベマの中継ではソフト解析による形勢判断や最善手が表示されている。素人にも楽しめるような演出が凝らされているのだ。

 

劣勢だった藤井七段が起死回生の一手を打つ瞬間なんかは解説陣やコメント欄の盛り上がりを楽しめるし、終盤戦で相手玉を追い込んでいく際には、ソフトが示す最善手を指し続ける精緻な頭脳に(ど素人の僕でさえ)感嘆できる。

 

 

そんなわけですっかり将棋にハマってからは、自分でも指してみたいと思うまでに時間はかからなかった。

早速ネット通販で将棋盤と駒を購入して、本屋へ行き入門書を2冊買った。

 

将棋盤(並寸)

将棋盤(並寸)

  • メディア: おもちゃ&ホビー
 
任天堂 将棋駒 優良押

任天堂 将棋駒 優良押

  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

入門書の説明文を読みながら自分で駒を動かしてみると、一手一手の狙いや仕掛けがわかるような気がしてめっちゃ楽しい。

実は何年か前にも一度勉強しようと思ったことがあったが、そのときは盤と駒を買わなかったのでイマイチ理解が追いつかないまま飽きてしまったのだった。

 

最近はYouTubeでプロ棋士が初心者講座を公開していたりして、それも理解の助けになっている。

山口恵梨子女流の講座シリーズが始めたばかりの初心者向けに作られていて、めちゃくちゃ参考になる。

 

初心者向けの作戦と言われている原始棒銀四間飛車を覚えてみると、基本的な攻め方や考え方がわかった(ような気がする)。

Wikipediaで戦法の名前を眺めるだけでもおもしろい。なんなんだゴキゲン中飛車って。藤井システムもかっこいいな…

ja.wikipedia.org

 

 

 

1週間ほど勉強してみると、将棋ウォーズ(将棋連盟公認のスマートフォンアプリ)のオンライン対戦でもちょこちょこ勝てるようになってきた。たまに現れる、明らかに適当に指してくるような相手には、ほぼ確実に勝てるくらいの実力だ。

 

f:id:makoto1410:20200721000828p:image

 

1週間ほどで、10分切れ負け*2では30級→26級に昇級した。

とりあえず年末くらいまで勉強して、5級まで昇級する(将棋連盟に級位の証明書を請求できるのが5級からだそうだ)のを目標にがんばろうと思った。

またすぐ飽きてしまいそうな気もするので、決意も込めてブログ更新。 

 

 

将棋、じっくり見てみるとめっちゃ面白いのでこれ読んだ人は一度AbemaTVの中継をご覧になってみてください。

 

 

f:id:makoto1410:20200721001124j:plain

美濃囲いの崩し方を勉強している図、です



*1:先週19日に史上最年少でタイトルを獲得して新棋聖となった。めでたい!

*2:持ち時間10分ずつの対戦