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踊る!ディスコ室町のギター

2月22〜24日 東京遠征と中村佳穂のホール公演

◯2月12日
翌日に東京でライブのため、深夜に集合してレンタカーで夜走り。
集合場所のセブンイレブンでミキさんが新作のグミを買ってみんなに分けたときのおわちゃんの感想「電子たばこのフレーバーみたいな味ですね」がおかしかった。
このところいつも当日の朝に出発して夕方頃に到着するように移動していたが、今回は昼間のイベントなので久しぶりの深夜出発である。夜走りに備えて前日夜更かしして体内時計を狂わせておいたのと、昼間と違って空いている高速道路のおかげでドライブは快調で、休憩なしで足柄SAまで到達。
SAでは甘党のマルちゃんさんが足柄限定のクリームパンをゲットしていた。フードコートでは京都のベーシストしみちゃん(YOOKs、Gueなどのバンドで活動している)に遭遇。バンドマンはだいたい足柄SAで休憩するのだ。お互いの安全運転を誓い合って別れた。

足柄SAには銭湯が併設されているのでそこで休憩していくことが検討されたが、結局車の中で少し寝てから出発する案が採用され、シートをできるだけリクライニングする。小さい音量でオードリーのオールナイトニッポンを流していたが、オープニングトークの間に眠ってしまった。



◯2月13日
8時頃に起き出して、東京を目指す。いい天気だったので富士山が綺麗に見えた。左後方に見えていたので運転席のおわちゃんは見ることができず、「写真撮っといて後で見せて!」と叫んでいた。





新宿に到着して、マクドナルドで朝食。レジはめっちゃ並んでるように見えたが、実際はubereats配達員の列で、店内で食べるお客さんはあまり多くないようだった。
午前中にリハーサルを終え、12時半からイベントスタート。対バンのkroiはキーボードが加入してパワーアップしている。


普段ならリハーサルが始まるかどうかという時間帯に本番を迎えたので変な気分だったが、ライブは上々だった(と思う)。

会場のレッドクロスはちょっと変わっていて、オリジナルのギターアンプが置かれていた(大体どこのライブハウスにもジャズコーラスというアンプが置いてあり、僕はいつもこれを使っている)。音作りがちょっと心配だったが、使ってみると自然なドライブ感があって良い音。
トリのまちぶせも力強いライブをしていて、あっという間の昼イベントだった。14時半くらいには終わって撤収も早かった。

ライブ後は用事のあるクマ山さん、モチヅキさんと別れて東京観光。普段は夜のイベントが終わったらさっさと帰ってしまうので東京の街をうろつくのも新鮮だった。
ミキさんのリクエストで新宿の画材屋、マルちゃんさんのリクエストで神保町、僕の希望で新大久保のコリアンタウンにそれぞれ赴く。
神保町の古書店街は夜に到着したこともあって閉まっている店が多かったが、それでもその品揃えには度肝を抜かれた。特に音楽・芸能系の古雑誌を扱っている店では、ロッキンオンとかギターマガジンとかのバックナンバーが棚一杯に詰め込まれていて1日中見ていられそうだった。記念に1冊買って帰ろうとも思ったが、量が膨大すぎて選びきれないのと、綺麗にそろったバックナンバーから1冊だけ抜いてしまうことがなんとなく申し訳なく思ってしまって買えなかった。

新大久保はめちゃくちゃ混んでいて疲弊したが、目当のものが手に入った。先週見た「パラサイト」に登場した袋麺である。韓国食品のスーパーに山積みになっていた(めっちゃ売れてた)。




メンバーにも強めにプレゼンしたので、全員購入することになった。マルちゃんさんはここでも甘いもの(ハニーアーモンド)を購入。

帰り道も交代で運転。またも足柄SAに立ち寄り、今度は風呂に入る。休憩室で仮眠を取るが、空調が効きすぎて暑かったのと、連休中日で元気なキッズがドスドス走り回っているのがうるさくてあまり眠れなかった。
車内では井上陽水トリビュートを聴いた。豪華メンバーが揃っており聞き応えのあるアルバム。田島貴男のクレイジーラブが特によかった。

クレイジーラブ

クレイジーラブ

僕は浜松あたりから長篠あたりまで運転したところでダウンしてしまい、気絶している間に京都に到着した。すっかり明るくなっている。今回も安全に帰ってこられたことに感謝しつつ解散。



◯2月24日
自分のアパートに戻ってからも昼過ぎまで気絶。
なんとか荷物を整理して、中村佳穂のライブを見に行くために大阪へ向かうが、京都駅から逆方向の新快速に乗ってしまい、南草津まで運ばれてしまったところで疲れを実感する。
姫路行きの電車に乗り直し、車内で「サンケイホール アクセス JR大阪駅」と検索する。一番上に出てきたブログを手掛かりにホールまで走ると、なんとか1曲目を歌い出したあたりで到着できた。

久しぶりに見た佳穂さんのライブだが、演奏がめちゃくちゃレベルアップしていて圧倒される。
一緒にライブしたりしていた4,5年前は本番で演奏する曲も決めず、客席にいるバンドマンをステージにあげたりしたりする即興性の塊のようなライブをしていたが、このところはセットリストだけでなくライブの構成もしっかり決まっているらしい。今回のライブでは、いつものバンドメンバーでの1部・バイオリン(ベチコさん)やコーラス(colloid)のゲストを加えた2部の構成になっていた。
バンドサウンドは、ギターの西田さんがベース音を刻んだり、シンセベースをしっかり出していたりと、低音域が強化されているのが印象的。特に1部は上物も少なく、ミニマルなサウンドが心地よかった。
2部では、バイオリンと一緒に演奏しているのを初めてみて、佳穂さんの歌(声)ってバイオリンみたいなところがあるな、とぼんやり考えた。アタック弱めで入って高音方向に突っ切るときの感じとか。似てるかも。
「うたのげんざいち」というライブタイトルだったが、佳穂さんの歌はもちろん、それに呼応する楽器も歌っているようで、本当にこういう演奏ができる楽団は唯一無二なんじゃなかろうかと思う。


会場も巨大になって、ライブハウス常設の電子ピアノじゃなくホールのグランドピアノを弾き、ステージ上の人数もめっちゃ増えているけど、ひとりで「口うつしロマンス」を弾き語りするときの感じは前と同じで、ピアノ椅子に座るときに脚を組んでる姿とかも変わらないなーと思うとなぜか涙が出そうだった。
本当にいいライブだった。


終演後は一緒にいった友達や同じライブを見にきていた後輩とブリーゼタワー内のタイ料理屋へ。同級生の結婚の話題で盛り上がっているうちに料理を頼みすぎる。パッタイに砂糖をまぶすと美味しいということを教えてもらったのでタイ料理をより楽しめるようになった。