songdelay

踊る!ディスコ室町のギター

鴨川より東

土日、初めて吉田寮祭にライブを見に行った。大学生の頃から京都市内をウロウロしているが、吉田寮の敷地に入ったのは初めて。なんかヤバそ〜なところ、という先入観だけがあったが、行ってみるとそうでもなくて、大学のサークルBOX(部室)の雰囲気を思い出した。いや我がD大学を引き合いに出すのはおこがましさすら感じるところではあるけど、少なくとも食堂で開かれているライブでは、久しぶりに文化祭ライブの熱気を感じられて嬉しかった。

両日とも晩から遊びに行って、2〜3バンドを見ながらビールを3杯くらい飲んで帰ったけど、どのライブも見ていて面白くて、なんかやる気が出たような気がする。世間的にもいろいろあったタイミングでもあり、気を抜くと鬱々としてしまいそうだったが、元気になった。いやほんまに。

その場にいる人がみんなにこにこしているのがいい感じだった。ライブを見ている人や、なんかウロウロしている人、そのへんに座っている人やたばこをモクモク吸っている人、みんながにこにこしていた。たまにはこういう場に来て、にこにこすると精神にいい作用がありそう。

しかし、寮の祭とかそういう場って内輪ノリが強くて、外から訪れた人間にはその面白さがわからないことも多いと思うんだけど、吉田寮祭は全然そんな感じではなかった。内輪ノリではあるんだけど、来た人みんなを巻き込むパワーがあるというか、初めて来た人がなんとなくいても、こいつ誰…みたいにならない包容力があるというか(本当は思われていたかも)。子供とか犬とかがいたのもよかった。

学生の頃にも来れたらよかったんだけど、D大学に通っているとなぜか鴨川より東には足が向かないのだった。なんとなく気後れする部分もあったかもしれない。D大と京大、物理的な距離とは裏腹に、微妙な距離感があるよな。

バンドを10年やること

9月に10周年記念ワンマンをやります。来てくれー


10年もバンドをやっているって、それはもうとんでもないことですよ。10年ですからね。ひとつのディケイドをひとまたぎにしています。赤ん坊は少年になり、少年は大人になり、大学生はおじさんになっていきました。かつては私も18歳でしたが、来月で28歳になります。


バンドが活動を開始したのは2012年ですが、中途加入のわたしがバンドにコンタクトを取ったのは2013年の年末のことでした。当時は初期のメンバーが脱退しまくった直後で、わたしは大学1年生(19歳!)。毎週、当時住んでいた京田辺市から二条のリハーサルスタジオに通って練習しまして、翌2014年の6月に初めてライブに出演しました。まだ三条河原町にあったVOXhallでのライブで、同じく出演していたGEZANのライブに圧倒されて「ライブハウスって怖いなー」とか思っていました。フジロッ久(仮)というバンドの方が、ステージ上部から飛び降りて足を骨折していたのも怖かった。2014年ってそういう感じでした。思い出深いライブです。そういえば、いま各所で名乗っている「まこまこまこっちゃん」という名前も、このライブの直前に命名してもらったはずです。当時は学校とかアルバイト先とか、各所でいちいちイジられましたが、最近は困惑されつつも受け入れられるようになってきたような気がします。自分がイジられ慣れただけかな。


その後なんやかんや各地でライブをしまくり、免許を取って高速道路を運転しまくり、フジロックに出演したり大学をギリギリセーフの単位数で卒業したり、会社を2つ辞めたりライターの仕事を始めたりしつつ、バンドは結成10年を迎えます。自分が参加している期間だけでも8年以上になりますから、我ながら長くやってるなーと思います。会社は1社目が8ヶ月、2社目は3年半で辞めましたが、もしどっちかの会社で8年やっていれば、ちょっとした役職くらい付いているくらいの年数です(不真面目な社員だったのでそうでもないかも)。


2010年代の真ん中くらいに一緒にライブをしていたバンドは、多くは解散したり、活動を休止したりしているように思います。会社に勤めていたり、家族ができたりするといろいろありますし、人生には様々な事情があって、仕方のないことです。仕方のない事情がなかったとしても、バンドというのはいろんな問題が発生したりする活動なので、続けていくのは大変です。



しかし、我々はしぶとく立っています。くどいようですがバンド活動は大変なので、私だって「続けるのムリかも!」と思ったことも1度や2度ではありませんが、それでもやっています。バンドメンバーも相当入れ替わりましたが、やっています。


なんでかというと、それはバンドがなんやかんや面白いからで、興奮があるからで、なんか誰かとわかりあえるような気がするからです。その誰かはメンバーなのかもしれないし、共演者なのかもしれないし、お客さんなのかもしれません。このへんは上手く言葉に変換することができません(それではライター失格なのかもしれませんが)。


高校生のころ、京都の大学に進学を決めた理由は「京都に行けば、なんか面白いバンドができそう」と思ったからでした。そして当時の直感は、けっこう当たっているように思います。つまらないバンドだったら8年も続けていません。もちろん、うんざりするようなことも無いことはないですが、それ以上に面白いことが上回っているので、ここまで続けてこられました。


というわけで、その集大成として9月にワンマンライブを開催します。場所は、京都の磔磔(たくたく)というライブハウスです。ここで、くるりのライブを見たり、中村佳穂に声援を送ったり、サークルの定期演奏会をしたり、ライブに出演したりしてきました。最近では柴田聡子 in FIREも見ましたね。いつ行っても最高のバンドが出ている、世界的にもユニークで、素敵なステージがあるところです。そういえば「京都に行けば、なんか面白いバンドができそう」と思ったのは、NHKのドキュメンタリーかなにかで磔磔の映像を見たのがきっかけだったかもしれません。一緒に見ていた父が「学生時代に出演した」と言っていて、おれだって出れるわい、と思ったような記憶があります。憧れの場所ということです。


ライブは、多くの人に見に来てほしいと思っています。なんでもオンラインで見られる時代に、わざわざ足を運ぶ価値のある、そう感じてもらえるような演奏をする自信が、少なくとも私たちにはあるからです。音楽は空気の振動ですが、その振動を生の演奏で起こすと、何かが伝わります。何が伝わるかは当日にならないとわかりませんが、とにかく何かが伝わるはずです。何かが伝わってきたから、10年も続く活動になっています。




見に行くぜ!と思ってくれた方は、電話、メール、SNSなど、なんでもいいのでご連絡いただけますでしょうか。磔磔のメール予約もあります。関西圏の方はもちろん、遠方からの参加も歓迎です。翌日は日曜日ですので、ついでに京都で遊んで帰ることもできそうです。どうしても駄目なら、有料ですが配信もあります。でも現場で見てもらうのが絶対に一番おもしろいので、可能なら京都まで足を運んでください。


ライブがあるとき、どうやって告知するのがいいか、どんだけバンドやってても謎なのですが、思っていることをインターネット経由で伝える手段としては、文章がいちばん得意かなと思ったのでこうしたテキストをしたためた次第です。長くなりましたが読んでくれましたかね。


そういうわけで9月10日(土)、京都でお待ちしております。いいライブをします!

体調

大人になってから…というか最近思っていることのひとつに、わたしたちの体調(メンタル含む)はけっこう同じタイミングで良くなったり悪くなったりしているな、ということがある。なんか調子でねえな〜〜と思っているときにTwitterやブログを見ていると、同じように調子出ないぞ〜と書いている人を見つけて安心することがある。会社とかで、体調が振るわないので休みます、みたいな連絡も同じ日に重なることが多いような気がする。

低気圧で体のどこかが痛む〜とかそういうことを考えると、同じような気温や湿度、気圧の変化に晒されているわたしたちは、同じようなタイミングでいい感じになったり調子悪くなったりしてしまってもおかしくなさそう。その時々の雰囲気とかもあるし。ニュースの雰囲気とか。

それって考えてみれば当たり前な気もしてくるけど、調子悪いときって自分だけがそうなのかと思いがちで余計疲れる。

ちなみに最近わたしは、ふとしたときにムッとしたりイラついたりしてしまうときがあります!疲れているかも!みんなはどうですか??

したいこと

ライブ記事締め切り高速道路ライブ高速道路平日平日平日平日平日ライブ撮影と、最近はまあまあ色々やっていたような気がするけど今日は一息つけた。ぼーっと本を読んだりしていると色々したいことが思いついたので発表します。なんか一緒にやろうということがあればご連絡くださいませ。

  • ZOOM飲み会
    • あんなに流行ってたのに、すっかり下火になっていますね
    • わざわざ電車に乗ったりして出かけていかなくていいのでけっこう好きだった。
    • 2020年以降は世の中がすっかり変わってしまって困惑することばかりだったけど、人と話すのが好きな自分に気づいたのは自分史上では相当な発見だった。話したい。
  • 忘年会
    • 忘年会って浮かれてて楽しいんだけど、夏にやってもけっこういいんじゃないか。
    • 12月って寒いし忙しいので、暑いうちにやっておきたい。上半期の忘年会ということでどうか。
    • 久しぶりに会いたい人が多いだけのような気もする。
    • もしかしてビアガーデン的なやつか。でも今は忘年会的な鍋とかにチャレンジしたい気持ちがある。
  • 松明
    • たいまつ。
    • 柴田聡子のZINEを買って読んでいたら、日記的な文章のなかに「ステージにたいまつを置きたいな、といきなり思う」と書いてあって、それめっちゃいい〜〜となった
    • なんかLEDがいい感じに明滅するやつじゃなくて、火のやつ
    • ライブとか、家の玄関とかでも燃やしたい。
  • 登山
    • 人があんまりいない山に登りたい。
    • 冬には全然人がいなかった近所の山にも、最近はめちゃハイキング客のみなさまがいらっしゃる。
    • 大人になってからは家から歩いていける範囲の山(比叡山)しか登ってないので、どっか遠くの山にも登ってみたい
  • 釣り
    • 最近行ってねー
    • 暑くなりすぎたので秋になったらやりたい
    • 最近釣りブーム来てる? 人多いとこでやってもつまらないので、平日の小豆島2泊3日釣行とか、そういうやつやりたい
  • 本棚
    • 作りたい
    • 本が溢れているので
  • 乗馬
    • たぶん9月にモンゴルでやる。特訓したいぞ


今日は昼寝から目覚めたあと、コーヒーを淹れかけたところで「なんか甘いものが食べたい」と思って、近所の洋菓子屋さんまでてくてく歩いていってタルトを買った。食べ物に関してそういう自分の欲求をキャッチできたのが、自分としては珍しいような気がする。のでかなり満足しました。自分の欲求はキャッチしていこう。

鏡で写真を撮る記事

デイリーポータルZで記事が出ました!読んでくれ〜

dailyportalz.jp

締め切りがヤバくて、東京に行く前日に深夜までかかって書き上げた記事です(がんばった!)。マイケルの「マン・イン・ザ・ミラー」を聴きながら書いた。

他にも、やっぱり天気が重要な記事なので、そういう意味でもギリギリだった。撮影に出かけられる日がいい天気になるようにずっと祈っておりました。近江富士(三上山)に行った日の前後も雨で、当日も出発したときは曇っていたのですが、着いてしばらくすると嘘みたいに晴れてきたので助かりました。ていうか来月やればよかった。梅雨あけた。

あと記事でも触れたのですが、金閣寺を撮ってやろうと思って出かけたところ境内は営利目的の撮影禁止でした。デイリーポータルZでは原稿料をいただいて書いているので、写真載せられなかった……

ということで、ここで供養します。

どっちが鏡を使った写真でしょう


途中で「大きい鏡を買えばもっとイケてる写真が撮れるのでは」と思いついて購入した2000円の鏡がぜんぜん役立たなかったこともここで供養させてください。

一回きりの撮影に使うには高い
しかも帰り道に寄ったダイソーで、同じくらいのサイズが300円で売られてた


しかし近江富士、初めて近くで見たけど、きれいでした。漢字の「山」でした。まあまあ感動した。次は登りにいきたい。

高速道路で東京に行った日報

6月26日(日)

  • 5:30 起床
  • 6:30 バンドメンバーのみなさまを各地で拾って京都南インターからGO。道路は空いてて快適。
  • 9:00 浜松のSAで変わったコーラを飲む会が開かれる。自分は「お茶コーラ」を買ってみたけど、お茶の味だったかよくわからない。カレーパンサイダーはマズかったらしい。
  • 10:00 運転はおわちゃんに交代。掛川静岡県)のあたりで豪雨にあう。視界が悪くて怖い。
  • 11:00 車内はクイズ大会(アタック25過去問)で熱狂の渦。
  • 13:00 渋谷着。渋谷で駐車場探すのが毎回面倒くさすぎるので、マシな金額のパーキングをGoogle mapに登録。
  • 14:00 リハーサルまで時間があるので、西武渋谷で開かれていた藤原麻里菜さんの展示を見にいく。現地でデイリーポータルZ担当編集の石川さんと落ち合った。特にDPZで書きはじめてからはWebで知り合った人がたくさんいるけど、実際にお会いできたのは初めてだったので嬉しい。小学生のお子さんが脈絡なくジャンケンを仕掛けてくるのがおもしろかった。勝敗つくのがおもしろいのかな
  • 15:50 リハーサル。LUSHは音がいいー。
  • 16:30 車に戻って少し寝る。昼間の渋谷、仮眠できるスペースないんかな
  • 17:30 開場
  • 18:00 開演。1バンド目のyangdoeを聴きつつ準備
  • 18:50 出番。
  • 19:30 出番おわり。見に来てくれていた、メディアアーティストの佐々木遊太さんと話す。遊太さんともインターネットで知り合った。Clubhouse やTwitterスペースでよく話していたので、実際にお会いできて嬉しい。ライブもメチャ褒めてくれたのでよかったです!
  • 19:50 DinoJr. の演奏がかっこよすぎ
  • 20:30 TAMTAM の演奏がかっこよすぎ
  • 21:20 ドンマルティネスの演奏がおもしろすぎ。どのバンドもめちゃくちゃ良くて、サークルの定期演奏会みたいな気持ちになった。もちろん演奏がサークルレベルというわけではなくて、純粋にお互いの音楽を楽しめたような感じがめっちゃしたんです。サークルの定期演奏会ほど楽しいもんはないですからね。運転があったので叶わなかったけど、お酒飲みたいなーと思ったライブは久しぶりな気がする。
  • 23:30 名残惜しいが撤収
  • 25:30 足柄SAで夜食。併設のお風呂施設に行くという話だったが、なぜかみんな車で寝るらしいので自分だけ風呂へ。マッサージチェアに200円払う。
  • 26:30 仮眠を切り上げて出発。おわちゃんとドライバーチェンジ。ちょっと目をつぶったつもりが、意識を失っていた。
  • 28:30 浜松のSAから再びハンドルを握る。うっすら見えていた朝焼けが、ちょっと見ているあいだにどんどん広がっていって朝になった。ミキさんとシン・ウルトラマンの感想を交換する。
  • 29:30 鈴鹿SAで朝食(おにぎり)
  • 32:00 みんなを送り届けてレンタカーを返却。今回も無事故無違反で帰ってこられてホッとした。
  • 33:00 自宅着。洗濯機まわす。おやすみなさい!



高速道路で東京に行きます


今週末は東京でライブがある! 前回ディスコ室町で東京に行ったのは2020年2月で、東京の人はみんなマスクしとるな〜〜とか、そういう会話をしていたときだ。

songdelay.hatenablog.com


それで今回も例によってレンタカーを借りて移動するわけですが、なんか年齢を重ねるごとに高速道路で移動することに対して緊張感が増してきたような気がする。

バイクに乗るときは常に(何かミスったら死ぬ)と思うわけだけど、クルマだって同じやん、と気づいてしまったからだ。考えてみれば当然なんだけど、やっぱり自分が事故することってなかなか想像しないから、そういう意識をもつことができなかった。子供のころ、親の車が事故するなんて1ミリも考えていなかった。それの延長。

そもそも車を使うということは、交通事故によって年間に数千人が死ぬ社会に参加するということでもある。ハンドルを握っている人にアクシデントがあれば、同乗者もろとも時速100キロで何かに衝突する社会。

実際にバンドマンの車が東名高速でカーブを曲がりきれずにひっくり返ったとか、そういうエピソードも知り合いレベルで聞いたことがあるし、同じことが起こらない保証はない。ハイエースから飛び出したフェンダーギターアンプが道路の真ん中にまっすぐ立ったらしい(その人たちは幸運なことに死んでない。シートベルト大事)。

正直、自分も「いま危なかったな」と思ったことが(バンドの移動に限らず)何度かあるし、自分が運転していないときは(特に後部座席で寝てるときは完全に!)ドライバーに命を委ねることになる。それに運転手が慎重で経験豊富でも、周りがそうとは限らない。深夜や明け方の高速には、なんかフラフラしてるな〜〜と不安になる車もたくさん走っている。追い抜くときは緊張する。


それでも色んなところでライブがしたいので、バンドは車でどっかに行く。それが安上がりだから。ギャラがたくさんもらえるなら新幹線で移動したいけど、最近は大きい荷物の持ち込みが厳しいとかそういう事情もあるっぽい(ほとんど乗らないのでわからない)。


なんかシリアスになってしまった! しかし油断しないに越したことはないので、今回も速度・後方確認・こまめな休憩・シートベルト徹底など、注意しながら向かいたいと思います。


というわけなので、遠くからきたバンドを見たときは交通安全を祈っていただけると大変助かります。よろしくお願いします!